T-7 XT-7
分ける程かなと思ったので纏めみました。
性能諸元
乗員 - 1名
全長 - 8.59m
全幅 - 10.04m
全高 - 2.96m
エンジン-ターボプロップ 1基
武装
ハードポイント 4ヶ所
・12.7mmツイン・ガン・ポッド
・AGM-114ヘルファイア 対戦車ミサイル
・AIM-92スティンガー 空対空ミサイル
・91式携帯地対空誘導弾
・ハイドラ70ロケット弾
・Mk.82爆弾
他
XT-7は、各自衛隊が次期多用途戦闘機に使用する技術や性能を諮る為に使用された。原型は初等練習機T-7である。
概要
異世界での武力衝突で判明した異世界側の戦力差から、F-15やF-2では過剰と判断された。然し、攻撃ヘリコプターでは空対空戦力としては貧弱な事から、主力ジェット戦闘機の代替としてプロペラ機が求められた。
三自衛隊は共通のプロペラ機の導入を決定したものの、開発する機体の仕様と各自衛隊機材との適合を調べる為に、プロペラ機で比較的に数のあるT-7が選ばれた。元が練習機でプロペラ機である事から操縦性が良かったが、本来の機材や武装させる事を想定していなかった事から、試験中のトラブルが絶えなかった。
試験機としての役割を果たし、戦闘機や攻撃機、艦載機として航空母艦の運用に必要なデータ収集や機材の開発に使用された。試験終了後は機体の耐久性や予算の問題から博物館に展示されている。
経緯
異世界で初の敵対勢力との武力衝突した際に、航空自衛隊は主力戦闘機のF-15やF-2を動員した。この戦闘は日本側の勝利で終わったが、文明レベルの差が大きい事からジェット戦闘機では戦力として過剰である上に、現用レベルのジェットエンジンの生産が日本では困難である事から代替機を欲した。その代替機として俎上されたのが、T-4であった。当初は、戦闘機として改造して採用する予定であった。然し、燃費と価格、資源、製造ラインの再開費用、T-4のエンジントラブル、そもそもの改造費から採用は断念された。その為、新規に開発する事が決定された。
当初はT-4のエンジンを流用したジェット戦闘機が志向されていたものの、開発期間や費用、操縦性、敵対勢力の戦力などからプロペラ機で妥当とされた。開発する機体は、過去の機体を現代技術でテコ入れしたモノと決まっていたが、どのようなテコ入れをするかが定まっていなかった。現用機の問題により、時間的制約から実機に近いT-7を用いて仕様と機材を選定する事となった。内容として、陸海空自衛隊それぞれの仕様と機材への改造と装備しての各種試験の実施であった。
尚、陸上自衛隊のAH-64DやOH-1改造機を推す声もあったが、燃費や機動力、航続距離、運用費用などの問題から退けられた。
この試験中にも武力衝突が起きており、それによるF-15やF-2の機体寿命や飛行可能時間が更に削られた事から、より早急な配備が求められた。これに使用する機材や装備の新規開発は無く、既存のモノを転用する事で決まった。操縦系統はそのままに、FCSやレーダーは既存のモノを機体に合わせて改修する事で費用を抑えた。機体各部も装備に耐えられるように改修するだけで初飛行を行った。そんな経緯で開発された事から、“パッチワークス”と関係者から呼ばれていたが、プロペラ機特有の安定性もあり無事に初飛行を終え、その後も故障を起こしながらも各試験を消化し、情報を集めた。そうして集まった情報を基に、航空自衛隊や陸上自衛隊、海上自衛隊でも採用される機体の礎となった。
尚、試験に使用した機体を再び練習機として運用する予定であったものの、無理をしていた事から練習機として運用するには危険と判断された。当初は解体処分であったが、使用された機体は少なく労を労う意味合いからも航空博物館に展示された。
機体
外観は原型機と比べ、胴体下にレーダーや通信機を装備してる事で、増漕を抱えこんでいる程度の差しかない。内部は原型機とは大幅に変わり、電子機器や機体強度の為に狭く、特にコックピットは各種装備のせいで居住性が悪化した。重量も原型機よりも増加したものの、その分エンジン出力を調整し直したり、滑走距離を長く採った事で問題を解決した。
両翼にそれぞれ2つのハードポイントを設置しており、各種任務に合わせて装備を変更する事を想定している。機体の強度とバランスの問題からミサイルとロケット弾は胴体側のハードポイントにしか装備出来ない。ミサイルやロケット弾のポッドやラックは既存のモノを流用している。
陸上自衛隊
XTA-7
異世界の現地武装集団との戦闘において、AH-64DやAH-1Sは多大な活躍をしたが、元々短かった機体寿命を迎えたAH-1Sの大量退役によって、採用されている数が少ないAH-64Dのみが陸上自衛隊(以降、陸自)の唯一の航空戦力となった。これに危機感を覚えた陸自はAH-64Dの導入を再開しようとしたものの、取得費用や費用対効果の低さから断念された。
そこで、プロペラ機を対地攻撃機として採用する事とした。これは航空自衛隊で採用されるプロペラ機と共有する事でコストを抑える事を狙った為。試験機はコックピットと足まわりの強化のみで、他は陸自の通信機材の追加、通信の中継役としてのポッドを独自に用意しただけであった。
海上自衛隊
XTC-7
データ収集のみの実験機で、その後登場する国産艦上戦闘機の開発や航空母艦の運用に大きく寄与した。
異世界に転移して初の武力衝突の際に判明した物量戦に対する費用対効果の悪さから、海上自衛隊は艦上戦闘攻撃機であるF/A-18の導入を検討していたが、反戦勢力の妨害やコスト面、F/A-18の運用に対する疑問視、各ノウハウの払底、航空母艦の運用ノウハウの不足などにより、先んじて国産艦上戦闘機の開発の各種ノウハウの取得を目的としてXT-7に艦上機に必要な装備を施した。
航空自衛隊
XT-7
空対艦ミサイルや空対空長距離ミサイルなどの現用機で運用している装備がどこまで使用出来るかの試験が中心であった。他には加速か格闘戦のどちらを求めるかが問題となり、複数回の模擬戦が行われた。