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ちんちんになろう。

作者: 時宗。

『歩いてくちんちんの音はきっと小学生と勘違いする。

 金玉のドムドムとした音はランドセル

 包茎のキュムキュムとした音は靴のスレる音

 そしてチンチンの揺れる音は初詣に行った時につけてもらった鈴の音に酷似している


 今日 ちんちんが車に轢かれた


 打ちどころが悪く 玉が潰れてしまったそうだ。

 しかし、誰も気にとめず、ちんちんは路上に放置されたままである。


 何故だ、なぜ我々は差別をする

 気持ちが悪いからか?関係ないからか?笑えるからか?

 どうだっていい、ちんちんは孤独にちんだのだ

 結局可愛いのは自分じちんなのだ。

 自らのちんちんに誇りをもてぬ我らチン無き者しか彼らを可哀想に思う心はないのだ。


 我らは変わらねばならぬ。

 これはを持たぬものから持つものたちへの伝令である』



      「君ねぇ、さっきから何を言っているのかわからないのだけども。」



私は、警察官に先ほどの伝令を先しかないちんちんを持って伝えた。

「そこの『本日の交通事故者』の欄にちんちんを咥えてください」

警察官は

「だからね、君、ちんちんは、ヒトじゃないのよ。だからこの欄には入れられないの。わかる?」

と、ため息交じりに応えた。

俺は、激昂した。

「じゃあこのちんちんは、いったいどうなるんですか!ただの数字にすらなれないちんちんは、誰にも知られずに天国にイクんですか!?」

警察官は、頭を掻いている。

「まずさ、これ本当にちんちん?なんでちんちんだけが落ちてるのよ。人のかすらわかんないじゃないのよ。」

俺は図星を突かれてしまった。そうだ。このちんちんは、誰のちんちんなのかわからない。

動物の可能性も孕んでいたにも関わらず、早とちんちんりな行動をしてしまった。

「すみません。その通りです。まずなんのちんちんなのかを調べてから、また伺います。それでは。」

わたしは、ちんちんをポケットに入れ、いったん家に引き返すことにした。


「しかし、このちんちんはいったい誰のものだろうか」

先っぽしかないちんちんはナニモノのナニなのか

判別ができないため、俺は困り果てた。

「うーん…」

一応自分のモノと比べたが余りにリッパなモノなので

参考にならない。

「うーん…」

「ちんぽーん」

いきなり呼び鈴が鳴り、俺はノゾキアナから外を確認しにいった。

しかし、外には誰も写ってはいなかった。

「なんだ?」

気にせずに、またちんちんの元へ戻ろうとすると、なんと先っちょしかない

ちんちんが動いていた。

俺は、腰が抜けてしまった。なんせ、死体が動いたようなものなのだ。

現状を理解するための思考と恐怖が混沌となりパニック状態となった。

するとまた呼び鈴がなる。

お化け屋敷かと言わんばかりに、俺は大声を上げた。

「むゃー!」

俺はあまりの恐怖に、うずくまってしまった。

がちゃり

ドアの開く音が聞こえる。いつもの癖で鍵を閉め忘れていた。

俺は何も出来ずに、まるでカメレオンのように背景と同化できやしないかと、

固まっていた。

ドムドムと、音が近づいてくる。

キュムキュムと、擦れた音が聞こえてくる。

ひとつじゃない。複数だ。

そう気づいたときに、柔らかい感触が私の頭に乗っかった。

恐る恐る顔を上げると、それは金玉だった。

家を訪ねてきたのはちんちんだった。


「ちんちん...」

前掛けエプロンをつけたちんちんと髭の生えたちんちん、おむつをしたちんちんの3ちんが俺も目の前に現れた。

「お...俺をどうする...」

言葉を遮るように、エプロンちんちんは深々と亀頭を下げた。

そして、どこからか紙芝居を取りだし、俺に見せてきた。

『この度、息子のチンの助を助けて頂きありがとうございます。我々はちんちんです。生きています。あなた方の股間につく寄生型の生き物です。政府の実験体として作られました。生命力が高いのでチンの助はまだ生きています。でも、股間について栄養を補給しないとその内死にます。助けて下さい』

みたいな感じに見えた。

確かに聞いたことがある

優秀な遺伝子を残すために政府は生まれながらに劣悪な遺伝子を持つ男のちんぽを去勢していると。

まさか裏筋でこんな実験をしているとは...

「しかし、俺にはもうちんちんが...」

股もや、言葉の最中に深々と亀頭を下げる親子らしきちんちん。

「しょうが無い...どうしたらいいんだ?」

ちんちんたちは喜んでいるようだ。カウパーらしき涙を落とす。

『少しお待ちんちん下さい』と書かれた紙を見せ、ちんちんたちは先しかないちんちんを背負って家のトイレに入っていった。


しばらく、キュムキュムとした音がなり、一筋の光がドアの隙間から漏れ出たと思うと、彼らは汗らしきものをかきながら出てきた。

「成功したのか?」なぜかこの言葉が出た。

ちんちんは金玉をおおきく上下に動かした。

「グーサイン」かな、と思うと、よちよちと小さなちんちんが這い出てきた。

「こいつが、さっきの先っちょ?」

ちんちんたちはブルンブルンと縦にモノをふるわせた。

「で、どうすればいい?」

今度は、髭ちんちんが紙芝居を出した。

「あなたのちんちんを一度こちらで預かります。チンの助が回復しきったらお返しします。もちろん、ただではありません。その間に、3cmほど大きくしておきます。」

とのように見えた。

「預かるったってどうやって」

いきなり、髭ちんちんとエプロンちんちんが俺の体を押さえつけ、ズボンをぬがし始めた。

「な、なにをする!!やめろ!!」

すると、目の前にいたおむつちんちんがどんどん膨張していき、亀頭の穴が大きく開いたかと思えば、俺のチンポを優しく包み込んだ。

「あっふぅ」

俺じゃないぞ。おむつちんちんが俺のちんちんを飲み込んだ音だ。こんなんで感じはしない。

「ぬめり」とした感触が消え、俺の股ぐらには可愛い息子が消えていた。

すると、そこに、先程の先っちょちんちん(改)がくっついた。

「うぉぉ!!」

俺のちんちんはおむつちんちんの中へとしまわれ、寄生ちんちんへと置きかわった。

ちんちんたちは、はしゃいで、金玉を何度もドムドムと地面にたたきつけている。

俺の体を解放し、手紙を俺の胸に置くと彼らは一礼し、去っていった。

「長くても3ヶ月。お礼はたくさん。ちんちんありがとう」

何とか読めた。

「ながいなぁ...このちんちん...」

しかし、男たるもの1度決めたことを蔑ろにはできぬ。

「おっしゃ、チンの助!!3ヶ月よろちくび!!」

俺は、勢いよくちんちんを叩いた。

後悔した。猛烈に痛い。なんなら前より痛い。謎だ。ちょっと記憶が無いくらい倒れていた。


外は夕焼け、少し雨。今の心みたいだねってチンの助がイった、気がした。



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― 新着の感想 ―
[一言] AIの進化で人間の書き手がみなイ○ポ状態になるかもしれないと危惧していたが、どうやら杞憂だったようです。 AIにこれを超える作品を作るのは、あと100年ぐらいかかるでしょうから。
[良い点] 寄生型生物という発想 [一言] ランキングに上がっていたので、ついクリックしてしまったのです。 朝っぱらからとんでもないものを読んでしまった…(ーー; おもしろかった!
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