表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

残念な戯言的散文

“やみ”ついて思考してみた。

作者: 残念な戯言遣い

 実は、不治の病です。

 かれこれ十数年…、いや、二十年以上患っています。


 症状としては、

 “闇”に惹かれます。あと眼帯が好きでした。右手が何故だか疼きます。顔に傷とか憧れでした。世界を救うのが好きです。最近だと異世界行きがちです。内心はやる気満々なのに、やる気がないふりをします。包帯とかブームでした、意味もなく包帯を右手にまきます。Web小説だと最強モノを好みます。漫画の台詞に憧れて言ってみたりします。闇と真逆で“光”とかにも惹かれます言葉もして。二つ名とか考えてみます、が、結局何かからの引用だったりします。散文を書いて気取ります。自分が能力者だったら、どんな能力かを真面目に悩みます。詩を書いてため息をつきます。真っ黒の画面に白字のテロップとか…、たまに赤字が格好いいと思いがちでした。鎖とかチェーンとか好きです。服の選択肢が黒になりがちです、“闇”が好きだから闇に紛れるのかっこイイと思っています。だから暗殺者とかかっこよくね?とか思ってます真剣(マジ)に…でも勇者とかもかっこよくね?と思っています本気(マジ)で。あと、エトセトラえとせとら。


 おわかりですね?

 そう、病名は中二病です。

 昔は邪気眼とも言った気がします。

 中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動(出典:Wikipedia)というやつです。

 患っていた僕が学生時代、それらの代償行動として二次元作品(ビデオゲームを含む)を見る(もしくはプレイする)ということで解消していたように思います。

 そして、己がオタク(そういう)ということを秘匿して生活していました。まぁ、おそらく駄々洩れだったでしょうが。

 そんなマイノリティな生活だったので、同じ種類の、というと失礼かもしれませんが、友と呼べる人を見つけると嬉しかったものです。

 僕にとって少なくとも、そういう面(オタク)は隠すべき言動事柄でしたし、文化的にも学生時分(九十年代前半)の風潮は否定的だったように感じます。


 いつからオタクが、いえ、正確にはオタクという言葉が市民権を得たのですか?

 この世の中は相変わらず、少数派(マイノリティ)には優しくありません。

 なので、“オタクである”もしくはオタク属性を持つということは未だに理解されないことがあります。


 中二的発想の基、世界を光と闇に分けるとするならば、そういうコトは闇の方に分類されました。

 そして、闇の部分はすでに少数派(マイノリティ)でしたし、光は確かに勢力を拡大し、闇の中に放り込んでいたモノを照らし始めていました。

 いえ、僕の主観的に言わせていただけるのなら、


 世界が揺れて、未成年者が殺人を犯して釈放され、地下鉄に毒が放たれて、“何か”が変わりました。


 何が変わったのかは、未だに理解できていません。

 もしかしたら、僕自身が変貌してしまったのかもしれません。

 決して闇と光の二つに分断されたという単純な話ではない気がします。

 まだ変わり続けている最中か、僕が変わってしまい世界を理解できなくなったのかもしれません。もしくはハナから理解できる頭を持ち合わせていないのかもしれません。

 師にして戦友の“彼”の言葉を借りるのならば、「境界線上」が増えたのかもしれません。

 境界線が増えただけなのかもしれません。

 誰かが境界線上の良さに気づきだしたのかもしれません。

 少数派の闇の位置付けも価値も意味合いも変わってしまったのかもしれません。

 これまで僕は少なくとも(オタク)は自分で抱えたまま生きていくのが、人生と思っていました。

 技術と時代はすすんで、オタクな知識も感覚も言動も、外部知識としてのインターネットや身体延長の媒体としてスマートフォンが、なんの垣根もなく自分の言動として代償行動出来るようになってしまった気がしています。

 個人が闇を抱える時代は終わったのかもしれません。


 勿論、私論ですし、なんの論拠もありません。あくまで僕個人の感想です。

 隠遁して、取り残されてる感のある自分へのダメ出しですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ