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~私の師匠~

ラスタール・ウィリアの幼少期です。

師匠とのやり取りを書きました。

 「大丈夫だ! さ、もう一度!」

「ちょ……、リダル師匠……! 待って下さい……!!」

私がまだ、宇宙光戦軍隊に入って間もない頃。未熟だった私を、リダル師匠は徹底的に教えてくれた。

「目を逸らすな! ちゃんと見るんだ、ラスタール!!」

指摘され、ビクッとする。それと同時に一発が入った。

「痛っ!!」

痛みにうずくまる私に、彼は傍に駆け寄り、

「ごめんな。大丈夫かい?」

そう言って、穏やかな笑みを浮かべ、私に手を差し伸べる。

「だ、大丈夫です。ありがとうございます」

私は御礼を言って、彼の手を取る。

「休憩しよっか。飲み物、取ってくるから待ってて」

「ありがとうございます……!」

彼の後ろ姿を見ながら、私はそっと溜息をついた。その溜息は疲れたからかなのか、あるいは自分の弱さに呆れたからなのか。それにしても、リダル師匠は凄い人だ。相手の隙を逃さず攻める戦闘スタイル……。それは私が今後、目標とする姿だった。すると、頬に冷たい感触が……

「わぁ!?」

「はい、飲み物だよ」

「あ、ありがとうございます……?」

どうやら、リダル師匠の仕業だったらしい。頬に当てられた冷たい物を受け取る。

「はは、大したことしてないよ」

そう笑い、彼は私の隣に座った。乾杯と言わんばかりに、彼はカァンと当てた。そして勢いよく飲む。私も慌てて飲む。すると、彼は飲むのをやめて、

「ラスタール」

私の名を言った。

「はい、何でしょう?」

彼の反応に、私も飲むのをやめる。

「無理に俺に合わさなくてたっていいんだよ」

「え? でも、リダル師匠がすることは凄いですし……だから私……頑張って真似しているんです」

「基本的な動作は真似してくれていい。だが、戦い方は人それぞれだ。だから、お前はお前なりの戦い方をするんだ。……これがお前に教えてやれる最後のことだ」

彼はただ笑って、私の頭を撫でた。私はどう返したらいいか分からず、ただされるがままだった。

「……本当はお前をあの戦場には連れて行きたくないんだ……」

彼の呟きは私に届くことはなかった。その声に私は振り向くと、彼は笑い

「何でもないよ。さぁ、そろそろ始めようか」

同じく、投稿が遅れる可能性大です。

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