~幹部戦~
アガノ・レギア等を残し、先に進むラスタール・ウィリア。そこで待つのは…先程音声で警告した…あの男……そう、彼はこの敵アジトの幹部だったのだ。幹部vs守護者ラスタール・ウィリア。戦闘は終盤へ入っていくーー……
ただただ走った。そして辿り着くは、コントロール室。この部屋でこのアジトを動かしているらしい。
「……此処を撃破すれば……きっと……」
見回すと、自爆ボタンがあった。それを押そうと手を伸ばす。
「……させないねぇ!?」
声が聞こえ、そして私の手を取った。
「!? きゃ……!!」
突き飛ばされ、壁に激突。……やばい、動けない……!?
「守護者と言えども所詮、女だな。これでお前も終わりだな」
「……うぅ……」
……もう、これで終わりなのか……。ああ……平和に……出来なかった……。全て……計画は完璧だったのに……。幹部は私に銃口を向ける。……ごめんなさい……。私はまた失敗してしまいました……。……リダル師匠……。
バァン!!
銃の音。あぁ……撃たれたのか……。……あれ、でも痛くない……?
「うぅぅ……おのれ……!!」
苦しむ声。あれ……私じゃなかった……?
「…………出すんじゃねぇーよ……!!」
別の声。私はゆっくりと目を開ける。するとそこには、撃たれ、苦しむ幹部。そして……
「大丈夫か……!? ラスタール!!」
そうやって私に駆け寄る奴……。
「……!! レヴィル!? どうして此処に……!?」
「何とか間に合った……。危ない所だったぜ……」
奴は罠対処グループのリーダー、レヴィア・ギラスだった。
「……レヴィル……。ありがとう……」
「ラスタールらしくねぇな。……まぁ、今のお前だと、こいつは倒せねぇな……。俺が倒すから、お前は隠れてろ」
「それは……駄目……。私も……戦える……!! まだ……動けるから……!」
フラフラながらも、意地で私は立ち上がる。
「ほう……? あの打撃を……受けてもなお、立ち上がるとは……なかなかやるなぁ……ラスタール……ウィリア……」
幹部は撃たれた箇所を押さえながら、私を見る。
「そこまで弱くない。女の私でも……。まだ戦えるんだから……!!」
そう言い返し、幹部を睨む。
「お……おい!! ラスタール……」
「レヴィル。私は大丈夫だから、アガノの援助に向かって」
「い……いや、俺は……」
「いいから早く!! 犠牲が多くなってもいいのか!?」
「!!」
レヴィルもまた迷っていた。私を助けようとこちらに来たという彼。私は嬉しく感じた。けれど、一人を助けて、仲間が死んでしまっては意味が無いのだ。だから私は……誰の助けも必要としない。
「……了解……!! ラスタール……死ぬなよ……!!」
そう言ってレヴィルは走り去っていく。
「くっ……! 待て……!!」
幹部がレヴィルに銃を向ける。
「!!」
私は幹部に蹴りを入れ、銃を回収。
「!? なぬ!?」
「貴方の相手はこのラスタール・ウィリアよ!」
幹部に銃口を向ける。
引き続き、投稿が遅れる可能性大です。すみません……。少し時間を見つけては、ちょっとずつ投稿していってるもので……。気長に御待ちいただけると有難いです。あ、良かったら他の投稿も見て行って下さい。そちらはもう既に完結しているので……。