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2.いつもと違う日常

翌朝

いつもどうりの朝が来るはずだった。

母が朝食の用意をし、父も狩りの準備に斧と弓を揃える。

少年は母に起こされ

顔を冷たい水で洗い

朝食を食べる   はずだった。


自分で起きた少年は眠い目を擦りながら

父と母と部屋の異変に気付く。


昨日のシチューの釜が空になり燦然と転がり

吊るされた燻製肉は無くなり

皿も壺も幾つか割られていた。


すぐ近くで寝ていた両親は

熱で苦しむよううなされ

しかし体は氷のように冷たく

赤紫の奇妙な模様が顔に浮かび上がっている。


驚いた少年は慌てて誰かを呼びに行こうと家を出たとき

父の狩り仲間が迎えに来ていた。

状況を知った狩人達は村の急ぎドルイドを呼んで

その安否を確認した。

不安そうな少年は家の外でただ立ちすくむ。



しばらくして家から出てきたドルイドは

村人を集め説明を始めた。

「これはイタズラ好きの悪い神の仕業、

その証拠に顔に浮き出た模様…

薬草の名医である儂にもこれは治療出来ん…

今は命には別状はないが、これが続けば……」


皆がザワつく中、

少年は今にも泣きそうな顔をぐっと堪えている。


「この家族は儂が面倒を見よう。どれほど力になれるか分からんがのぅ。」

村の信頼が厚いドルイドが説明を終えると

村人は不安な表情のまま今日の仕事に戻って行った。

いつもの遊び仲間達は励ましの声をかけたが頭には入らなかった。


俯いた少年の肩を叩き、

老人は一度薬草を取りにその場を去った。


どれ程時間が過ぎただろうか…

昨日までいつもと変わらぬ家が

昨日までとは違う家になっていた。


天を仰ぐと灰色の空

流れる雲

まだ肌寒い北風が木々を揺らして

無力な少年を包む。



人の力ではどうにも出来ない神の仕業。

人の力では…


人以外の力なら…?


『黄金の林檎』なら…!?

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