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Scene23 怒りの突入
午後10時10分。僕は拳銃を握りしめて、
占拠された国会議事堂に駆け込んでいた。
「この野郎が!」
どうしようもない怒りが、体を突き動かして、
「なぜ、戦争を起こす」
僕は走り出していたのだ。
首都保安庁の志野原僚子が、
「止めなさい。戻って」
大声で、そう言いながら後を付いてくる。
「志野原さんこそ、戻って下さい」
言葉を返す僕の周りには、
バババババン、バババーン、ババババーン。
制圧部隊と反乱軍の双方の銃弾が、
激しく飛び交っていた。
「よし、奥に進め」
強化被服を着装した突入部隊が、
僕の目の前を走り去る。
その一員には先輩の姿も確認できた。
「せ、先輩、僕も行きますよ!」
と、突入部隊の後を走る僕に向かって、
「何だ、お前は警察官だろう。外に出ろ!」
先輩は怒鳴るような声で言った。
「そんな拳銃なんて役に立たないぞ」




