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Scene2 首都保安庁の志野原僚子
午前1時10分。非常呼集の発令で、
軍人である高校時代の先輩を練魔基地まで、
送り届けた。その後、パトカーの無線機に、
本庁からの連絡が入る。
「走行中の全パトカーは本庁へ集合せよ」
そして本庁に到着すると、
100台以上のパトカーが集結していて、
やや混乱状態になっていた。その時、
「ようやく来たか」
上司の警部補が僕を見つけて、駆け寄ってくる。
「君は彼女の指揮下に入ってくれ」
そう言った警部補の隣には、
紺色のジャケットにスラックス姿の女性がいた。
かなりの美人の彼女は、
「首都保安庁の志野原僚子です」
と、自己紹介する。首都保安庁とは、
緊急時に首都の治安維持のため、
軍と警察、消防を統括する官庁だ。
「大統領官邸に向かって」
彼女はパトカーの助手席に乗り、
「実はね、今夜0時に大統領が暗殺されたのよ」
驚きの事実を口にした。




