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Scene17 凶弾
午後4時10分。国会議事堂周辺の、
暴徒との攻防は、武装勢力の加勢もあり、
一進一退の状況が続いていた。だが、その時、
「陸軍の援軍が来ました」
と、一人の警官が総司令官の警視に報告して、
その方向を見ると、
「射撃用意」
自動小銃を構えた陸軍部隊が整列している。
「まさか群衆に向けて銃を撃つのか」
僕は驚いて声を漏らしたが、隣にいた警部補は、
「いや、嚇射撃だろう」
そう言った。しかし、
「撃てッ!」
ババババーン。バババババーン。
陸軍は問答無用で群衆に向かって発砲した。
「あぎゃ」
「いぎゃ」
「うぎゃ」
連射を受けた暴徒が、バタバタと倒れる。
「暴徒といっても、昨日までは一般市民だろう」
その光景を目の当たりにした僕は戦慄した。
「敵は国会議事堂を占拠する反乱軍だけではない」
もう、この国は内戦状態になっているのだろう。




