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Scene14 射殺刑事・夏平雪美
午後1時10分。空からは激しい雪が降っている。
僕はパトカーで夏平雪美を本庁へと送り届けた。
夏平刑事は殺人犯を追って、
「昨夜からC華街に潜伏していたのよね」
と、言う。夏平刑事は過去に、
二人の凶悪犯を射殺しており、警察内では、
射殺刑事の異名で呼ばれていた。
「私は今日で3人目ね。君は何人撃った?」
「いえ、僕は、まだ一人も撃っていません」
「この大騒乱のなかで、まだ撃ってないの」
こうして会話していると、
夏平刑事は女性でありながら、
犯人を射殺することを、
当然だと考えているようだ。
「お姫様を守るために、君も度胸を付けないとね」
そう言った夏平刑事の視線の先には、
志野原僚子が立っていて、
「助けて頂いて、ありがとうごさいました」
と、深々と頭を下げる。こうして見ると、
二人は女性は、お互いに美人で、
どこか似ていると、僕は思った。




