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Scene11 羽堕空港
午前10時10分。空から雪が降り落ちてきた。
僕と彼女がパトカーで到着した頃には、
すでに暴徒が羽堕空港を占拠していた。
「これでは飛行機は飛べないわね」
と、彼女が言った時、
停車するパトカーの窓ガラスを叩く人物いた。
僕が視線を向けると、
「あっ、あなたは国会議員の斎藤さんですよね」
「君たち、羽堕空港の国防大臣を救出してくれ」
「この状況では、飛行機には、近づけませんよ」
「要人専用の地下通路がある。私が運転するよ」
僕は後部座席に移動して、
斎藤議員がパトカーを運転した。
助手席の彼女は携帯電話で首都保安庁に、
「これから国防大臣を救出します」
と、連絡している。
そしてパトカーは裏道を走り、
駅ビルの搬入口から地下道に入った。
「このまま行けば滑走路に出られる」
こうしてパトカーは政府専用機に横付けして、
僕たちは国防大臣を救出した。




