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Scene10 空港での暴動
午前9時10分。空から雪が降り落ちてきた。
国会議事堂の包囲は続いていたが、
志野原僚子は携帯電話で首都保安庁との連絡を、
頻繁にとっている。
「羽堕空港で暴動が起こったらしいわ」
電話を終えた彼女が、僕に向かって言った。
「大至急、空港に向かって」
「はい、ぶっ飛ばしますよ」
と、僕はサイレンを鳴らしなが、
パトカーを走らせたが、
国道は首都から脱出しようとする車で、
大混乱になっていた。
「なぜ、羽堕空港で暴動が発生したのですか?」
「国防大臣が海外に逃亡しようとしたらしいの」
この騒乱の責任者である国防大臣が、
「政府専用機で、海外へ逃げようとしたのよ」
それをSNSで知った人々が、
怒り狂って羽堕空港に殺到したのだ。
「本格的に革命が起こるのですかね?」
「さあ、それは私にも判らないことよ」
しかし、国民の怒りは爆発しているようである。




