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Scene1 真夜中の交番
20X5年12月25日。午前0時10分。
交番の電話が鳴り本庁からの連絡が入った。
その内容は、
「軍の非常呼集が発令されたようです」
と、僕は上司の巡査部長に報告する。
この場合、交番に訪れた軍人をパトカーで、
指定された基地まで送り届けなければならない。
「非常呼集なんて、僕が警官になって初めてです」
「そう言えば俺も初めてだな。今まで無かったよ」
二人で、そんな会話をしていると、
「すいません軍人ですが、非常呼集がありまして」
交番に入って来たのは高校時代の先輩だった。
「あっ、先輩じゃないですか」
結局、僕が先輩を練魔基地まで送ることになり、
パトカーで深夜の幹線道路を走る。
「まだ、世の中は静かだな」
そう言いながら先輩は、
スマホでニュースを調べていたが、
「ネットでも、まだ何も報道されていないよ」
と、独り言のように呟いた。




