呼吸と安らぎ
呼吸と安らぎ
最初に目を閉じる
自然に耳に入ってくる音を聞く
ゆっくりと呼吸をする
肩から力を抜いて
心の深いところへゆっくりと降りていく
息を吸い
息を吐く
息を吸い
息を吐く
息を吸い
息を吐く
天と地が引き離されたとき
その間で大気が安らかに呼吸を始めた
意図的に植えられた命
人も、動物も、全ての生き物たち
息を吸い
息を吐く
その単純な運動を
誰も意識していない
あまりシンプル過ぎて
自分が生きていることすら
忘れてしまっている
生まれる前からの習慣
ご飯を食べる時も
眠っている時も
ずーっと
呼吸は繰り返される
生と死に真っ二つに引き離されるまで
息を吸って吐いて
安らぎがすっぽりと
体を包む