チャイム
チャイム
大学生の時のことだ。
私は疲れきって、実家でウトウトしていた。
夢の中で、私は母の部屋にいて、知らない女の人と話をしていた。
部屋いっぱいに黄色い、温かな光が溢れていた。
知らない女の人のはずなのに、まるでずっと前から一緒にいたかのような安心感があった。
何度もこうして話をしたことがある気がした。
だから、楽しく会話をした。
何を話したのかは覚えていない。
でも、たくさん話した感覚だけはある。
不意に、女の人が会話を止めた。
そして、母の部屋の窓から見える、家の門を指さした。
彼女はこう言った。
「起きなさい。今からお客さんが来るわ。
大事なお客さんよ。」
ーえっ?
と思った瞬間、目が覚めた。
同時に門の横のチャイムが家の中に鳴り響いた。
「ピーンポーン…。」
門のチャイムを鳴らした人は、最近近くに引っ越してきた人だった。
挨拶のため、来てくれたのだった。
そのチャイムを鳴らした人こそが、現在の私の夫だ。
夫とはこれが初対面ではないのですが…
ごちゃごちゃしてしまうので、省きます。
もともと知り合いだったけど、私の実家近くに引っ越してきてくれた感じです。
それもそれで、不思議な縁があると思ってます。
この夢の女の人は、いまだに誰か分からないです(>_<)