第8話おやっさん
翌日
公安の全組織に連絡が入った。
防衛大臣からだった。
その連絡には相手の居場所について書かれていた。
そこは日本地図から消された島だった。
そしてその島にある古い鳥居の先にある境内にとある兵器が隠されているとの情報だった。
その場所への調査が始まった。
島に船で向かうとそこには仮面を被った人物がたくさんいた。
島に上陸したときに仮面の人物が浅岡を含むメンバーにこう言った。
「早かったな浅岡洋一。」
その仮面を取り、男は続けてこう言った。
「いやこう呼ぶべきか?黒鋼の断罪者。」
浅岡はその男の顔を見てこう言った。
「あんたは...おやっさん!?」
その男はかつて冴島を追っていた途中で殉職したはずだった。
おやっさんこと真島 藤吉郎だった。
「なぜ?おやっさんがここに?」
「実はなあれからしばらく身を潜めていたらシャドウアイの話を聞いてな。それから数年間,
シャドウアイに潜り込んでいたのさ。」
と言い終わると同時に腕に刻まれた刺青のようなものを浅岡に見せる。
そこには頭蓋骨に二つの剣が交差している刺青だった。
それを見せ続けてとある写真を浅岡に渡した。
それはかつて浅岡が過ごしていた孤児院だった。
「この写真とその刺青に何の関係が...?」
おやっさんは煙草に火をつけて吸ってからこう言った。
「実はシャドウアイを作った人物はその写真の中に映っている。」
と告げられたと同時に温かな風が俺たちの前を通り抜けた。
To be continued