〜無双してたらいつの間にか外堀を埋められていた〜
処女作です。誤字脱字多々あると思います。お手柔らかにお願いします。
「はぁ〜、暇だなぁ〜。部活もないしなぁ〜。」
そう呟きながら御堂蓮は自分の部屋でゴロゴロしていた。彼は今高校2年生、夏休み真っ只中なのだ。休み中の課題も既に終えている蓮にはやる事がないのである。古武術部に所属しているが、何故か彼の通う高校は夏休みをつかって改修工事に入っていた。ちなみに彼の通う高校は県内でも有数の進学高だ。その中でも常にトップを維持している彼の頭の良さはかなりのものだろう。また、彼の凄さはこれだけにとどまらない。部活で取り組んでいる古武術(体術、剣術、弓術)でも中学校2年生の頃から大人も交えた全日本選手権で4連覇を成し遂げており、今年の10月に行われる大会を制すれば前人未踏の5連覇を成し遂げることになる。
そんなとてつもなくハイスペックな蓮でも年相応なことに憧れていた。
そう、恋である。
彼の顔はかなり整っており周りの女子からの人気もかなりのものであった。しかし、彼のスペックの高さから女子たちは自分に自信を持てず、結果誰かが蓮にアプローチをかけることはなかった。
まあそんなこと当の蓮は全く気付いてなかったのであったのだが…
そのまま蓮が部屋でゴロゴロとすごしていると、少し開いた窓の隙間から、夏の風物詩である花火の音が聞こえてきた。
「そういや今日は花火大会だったな。少し覗きに行ってみるとするか。」
蓮はそう言い、花火会場へと向かった。
「綺麗だな〜、花火。」
そう呟きながら次々と打ち上げられる花火を眺めていると、不意にだれかがぶつかってきた。
「いって。まあ人も多いしし…か…た…が…」
違和感を感じて自分のお腹を見ると包丁が刺さっていた。
「きゃーーー!!! 通り魔よーー!!!」
(そうか…俺は刺されたのか…ああ、死ぬ前に彼女欲しかったな)
そう思いながら蓮の意識は段々と薄れていった。
不定期更新です。