第八章 緑に輝くダイオプサイト・序
「ふぅ…満足満足…」
私は嫌がるタヌさんを押さえ込み堪能し終えた頃にはタヌさんは白目をむいていた。
「はぅ……」
「おーい、タヌさん。そろそろ機嫌を直してくれないかな?」
「まさか、死神様がそんな方だなんて思ってませんでしたよ。正直、失望しました」
「タヌさぁぁぁぁぁん!!!」
タヌさんの顔を見る限り、これは許してもらえない気がしてならない。
そこからというもの何度話しかけてもタヌさんは無視したり、尻尾をわざと強く地面に叩きつけたり、と完全に嫌われた…
私はもうどうしていいか分からずタヌさんから少し距離をあけながらタヌさんの後を着いていく。
「あの〜タヌさん?どこ向かっているんでしょうか?」
「…はぁ」
「すいませんでしたッ!!」
敬礼のポーズをとりながらタヌさんに謝るとタヌさんが一瞬笑ったきがした。
もしかしたら気のせい…かもしれない
「死神様、もう気にしていませんよ。ちょっとからかっただけです」
「タヌ…さん…」
「はい?」
「めっちゃ怖かったよ〜!!嫌われたんじゃないかと思って気まずかったんだからね…」
「よーしよーし、大丈夫ですよ。ボクは死神様を嫌ったりしませんからね」
「うん…ありがとう…タヌさん…」
ここでひとつ疑問が生じた。
さっきまで自分のことを私と言っていたはずのタヌさんが急に“ボク”に変わっていたこと…
これはもしかして…タヌさんはボクっ娘…?
「タヌさん、ひとついい?」
「なんでも聞いてくださいよ知ってることならなんでもお答えしますよ」
「もしかして…ボクっ娘?」
「……それを…どこで…」
「だって、さっき────」
「それをどこで知ったんですか!?」
予想以上の反応…これはもしかしなくてもボクっ娘キターーーーー!!
「誰にも言わないで下さいね…神になるにあたってボク呼びはダメでしょって怒られてるんですから…」
「私が認めます。無理に変えることはないよ、私はタヌさんのそういうのいいと思う」
「死神様…」
貴重なボクっ娘は…保護しないと…ね
「ありがとうございます…死神様。ボクこれからも頑張っていきます!!」
タヌさんがステップしながら竹林の奥へと消えていく。
私もそのあとを追いかけて竹林の奥に入った途端空気がガラッと変わった。
さっきまで人の子の声や小鳥の声が聞こえていたのに、奥に入ると妖の声や風に当たって揺れている葉の音以外聞こえてこない。
まるで奥とさっきまでいた場所の間に境界線が引かれているかのように…
「タヌさんはいつもこの道一人で?」
「はい。たまにですが大鳥様の分身様と一緒に行くときもありますよ」
「分身様?」
「分身様というのは大鳥様が人の世を見るために大鳥様が自身の力を一部依り代に移した状態のことをいいます」
「大鳥様自身が人の世には出ないの?」
「大鳥様は祓い屋に一度妖力を封じられた時がありまして…その時以来自分の力で空を飛ぶことすらままならないのです」
祓い屋…人の子が妖を祓う…
「すみません、辛気臭い話をしてしまいましたね…」
「いや、聞いたのは私だしタヌさんは気にしないで…」
二人でちょっとした石段を登っていく。
その先に白い羽毛に包まれた大きな妖が佇んでいた。
「よく来られた、死神殿」
───目の前に現れたのはとても大きな鳥の妖だった
序を書きました。
(仮)は仮なのでノーカンです。
本編には触れないのはいつもの事ですが今回は少し触れます。
タヌさんの性別は知ってると思いますがオトコの娘です。
次回はまだどういうストーリーにするか決めてませんが頑張って作っていきます。
応援お願い致します。(真面目になってみました




