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第五章 私は何をしているんだろう

人の子に恋心を抱いた大男の妖、なり。それに変な感情を抱いてしまう死神さん。

二人の関係はどうなるのか!?

第五章、意外な展開へと進んでいく…はず?

いやー多分あの子は人なんだろうけどなんか…普通じゃない気がするんだけど?

私はなりに言いかけたけどその言葉を思わず飲み込んだ・・・

だって、私が見たことのないような顔でかのじょを見つめているから・・・


「どうしたんだそんな浮かない顔をして」

「ちょっと酔っちゃったかな〜」

「しかたがない、送っててやるよ」

「悪いね〜」

薄れていく記憶の中で智也は私を笑顔で文句をひとつも言わず私の家の方向へと歩き出す。

それがとても心地よくて・・・独り占めしたくて・・・

「もうすぐで着くからな」

「あり…がと」

「可愛いやつだなお前は…」


※ ※ ※


目が覚めると自分の家の天井があることに驚きを隠せなかった。

「まってまって!!私どうやってここに!?」

「朝からお前は元気だな」

「ち、智也!?」

「お前は次に『どうしてここに?』と言う」

「どうしてここに?…ハッ!?」

「早く顔を洗ってこい」

「はい・・・」

私は顔を洗いながら昨日のことを思い出す。

いつもは酔わないのに・・・

そんなことを考えているとリビングから美味しい朝ごはんのにおいが私を呼んでいる。

「ご飯できたぞって・・・早いな、おい」

「ふふ、ご飯のにおいと酒のにおいは私の好きなものだからね、なんならにおいだけで酔える」

「においだけで酔うなよ!!」

あぁ・・・こんな楽しい日がずっと続けばいいのにと思う私は欲が強いのだろうか。

「俺はそろそろ仕入れがあるから一旦帰るけどお前はどうするんだ?」

「何がよ」

「俺の片思い?相手とか見に行かないのか?」

思わず私は水を智也の顔に向かって吹き出した。

「ハ、ハァ?い、行くわけないでしょバカじゃないの?別に智也が人の子と家庭を築いたって

私は────」

最後の言葉を言おうとすると私の心が痛む。

胸がとてもキュッと締め付けられる。

それを考えただけで私は死んでしまいそうだ。


「俺はな、人の子とはそういう関係になる気は無いぞ。俺だってあやかしだ、妖の規約は守らないとダメだろ?」

きっと智也は気づいてない。

とても悲しい目をしていることに・・・


※ ※ ※


「じゃあ、俺、仕入れ行ってくるから」

「うん…」

ドアが閉まる瞬間、なにか声をかけるべきと思って言葉を探したけど何もなかった。

私は支度を済ませると写真に映っていた人の子を探しに出かけた。

私が行ってなにかできる訳じゃない。

多分、余計にこじらせるだけと分かっていても私は何かしないと行けないと思った。

「ま、眩しい・・・」

「大丈夫ですか?」

「ええ、大丈────」

そこに立っていたのは写真に映っていたおんなのこだった。

「どうして私が視えるの?」

「アタシがあなたを視てなにか悪いことでもあるの?」

「落ち着いて聞いて。私は死神なの。だからあなたはもしかしたら近いうちに死ぬもしれないの」

「そう…じゃあまたあとでね」

「へ?」

私は走り去っていく彼女を見つめることしかできなかった。

私を死神と分かっていながら『またあとで』なんて…私なら絶対に言えない。



夕暮れの空を赤トンボ達が悠々と飛んでいる中、私は彼女が言った言葉をみしにてずっと同じ場所で待ち続けていた。

「さすがに来ないか…」

「まだ居てくれたのね」

「あなたがまたあとでなんか言うからよ」

「あなた優しいのね…」

「あなたこそ臆せずよく来たわね」

「アタシは視えるせいでこの街の人たちには嫌われてるからあなた達と話す方が楽しいのよ」

「私が見てきた人の子の中で一番変わってるわ」

私は思わず彼女に呆れてしまった。

こんなにも変わった人の子がいるなんて思いもしなかった…

「ねえ、あなたヒマなの?」

「いや、暇ってわけじゃ・・・ないんだけど」

「そうなの。残念ね」

「残念?」

「あなたと話していると楽だから…」

その目は智也が朝していた時と同じような悲しい目だった。

それは本心かどうかなんて私には分からなかったけど思わず彼女の手を握っていた。

「え、えと。と、とりあえず明日来れたら必ず行く…だからそんな浮かない顔をしないで?」

「嘘…そんな顔してた?」

「してた」

「そっか。そんな顔してたか…あ!」

「どうしたの?」

「アタシそろそろ帰らないと怒られるからまた明日ね〜私、待ってるからー!!」

彼女は街の奥へと消えていった。

私は何をしているんだろう。

幼馴染の片想いの相手を見にきたのに私は片想いの相手とまた明日会う約束をしてしまった。

ただ、どんな相手なのか見たかっただけなのに…


遅くなってすみません。

理由は幾つかあるんです。

まず、モンハンワールドのイベント、学業、このふたつが主な理由です。ごめんなさい。

そして、今日更新したのは風邪をひいたので悲しいストーリーが書けるかな?とかいう勝手な思い込みで書きました。

どうでしたでしょうか?「雑な導入だな」とか「何これ恋愛モノ?」とか言うのは辞めてください死んでしまいますので(割と刺さるので)やめてください。

では次の更新日は明日かはたまた数ヶ月後か?

それは僕の風邪次第!!

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