幸せ
性的刺激、無いとは思いますが、想像力がめっちゃ豊かだともんもんするかも。
起こさないようにそっと離れる。
カチャ・・という小さなドアの音なのについ後ろを確認してしまう。
大丈夫、寝ている。
キューっとダイアルを回すと
温かいお湯が勢いよく噴出し、私の冷えた体に生を与えてくれる。
「はふぅーーーー」
思わずため息が口から、漏れた。
存分にお湯を体に浴びせると、私は、ほかほかの湯気を身にまとい、
又冷えた部屋へと戻る。
相変わらず寝たままのようだ。
コッチではなく壁のほうを見たまま。
掛け布団がずれて、素の背中が覗いて見える。
骨ばった背中。
少し乾燥してかさついた背中。
背骨にそってそっと指を下から上へ走らせる、と
「うぅぅ~~ん。。。」
可愛い声を出しながらコッチに寝返りを打った。
起きたかな、と思い、息を殺して見ていると、布団を口元まで引き上げそのまま寝息。
すやすやすや。
私も思わず笑みがこぼれる。
嗚呼、こういうところがスキなのかも。
「しょうがないなぁ・・・もうちょっとだけ寝かせといてやるか」
小さく呟き、するりと空いた隙間にもぐりこむと、私は、もう一度彼の夢の中へと、戻った。
どんなとき幸せを感じましたか。