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第六章:孤立と決意
カルトラは「危険な存在」として、一時的に軟禁されることになった。
貴族たちは恐れ、エリヤスも困惑する。
ただ唯一、リゼッタだけが、彼女を信じた。
「カルトラ様が悪いわけじゃない。力を悪用したのは、教団の方よ」
だが、王宮は根源魔法を「禁忌」とし、カルトラの力の封印を検討し始める。
「……それなら、私は、自分で戦うしかない」
カルトラは脱出し、辺境へ向かった。
道中で、教団の本拠地が、古代遺跡「ルミナスの塔」にあると知る。
「私が行かなければ、誰が行くっていうのよ」