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第三章 思春期の一週間 ― 言葉と青の記憶 ―

目を覚ますと、見慣れない天井があった。

鏡に映るのは、大人びているようで、まだどこか幼さの残る顔。

壁には仲間と撮った写真が貼られ、窓際には部活動の道具が並んでいる。


学校では、部活動の勧誘ポスターや掲示板が目に入り、賑やかな声が廊下に響いていた。


授業中、友達がノートの端に描いた落書きを見せてきて、思わず吹き出す。

二人で先生に注意されても、なぜか楽しくて仕方がなかった。


放課後、仲間と一緒に汗を流す。

勝っても負けても、声を張り上げ、互いを励ます。

その一体感が、心を熱くした。


帰り道、コンビニで買ったアイスを食べながら、

くだらないことから未来のことまで、色々な話をしながら笑い合う。

子どもでもない、けれど大人とも違う。

その曖昧な時間が、なぜか愛おしかった。


六日間は驚くほど早く過ぎていった。

仲間の笑顔や声、夕暮れの帰り道の景色。

そのすべてが、心の奥にやわらかく積み重なっていく。


──そして七日目の放課後。


消しゴムを忘れて困っていると、友達がすぐに自分のを差し出してくれた。

「一緒に使おう」

その気遣いが、不思議と心をあたためた。


帰り際、校門の前で別の友達が小さな折り鶴を手渡してきた。

「これ、目印にしてね」

淡い笑顔と共に渡されたその折り鶴の青が、夕焼けの中でひときわ鮮やかに輝いていた。


夜、不思議な本を開くと、ページがまた静かに消えていく。

残されたのは、友達と過ごす何気ない時間の笑い声、部活帰りに見た景色、そして折り鶴の青。


七日間の記憶は薄れていくのに、そのあたたかさだけは消えずに残った。

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