23-1. 温かい紅茶とアップルパイを用意したよ
この物語はフィクションです。
作中の人物・団体などの名称は全て架空のものであり、
特定の事件・事象とも一切関係はありません。
ミルフィーユの視線の先。
「ン"ン"ン"ン"ーッ"!"ン"ン"ン"ン"ーッ"!"」
スライム討伐一〇日目。
先ほど五匹目のスライムを討伐したサトウは、スライムと共生関係にあるゴブリン三匹に袋叩きにされていた。
左手の小指と薬指は噛み千切られ、脇腹にはゴブリンの持っていた枝が突き刺さっている。
揉み合いになったときに引き千切られた右耳を拾いながら、何とかゴブリン包囲網から抜け出したサトウ。
「あ"ぁ"ーッ"!"‥‥痛すぎ!畜生、畜生!死ね、死ね!」
サトウは隙をついて二匹のゴブリンを押し倒すと、それぞれの腕を強引に引っ張った。伸び切った片腕のせいでバランスが取れずに倒れウゴウゴと蠢いている二匹のゴブリンを見下ろしながら立ち上がる。
残りのゴブリンは一匹。サトウは半狂乱になりながら眼前の敵へ飛びかかった。
一〇日以内にスライムを単独で五匹討伐できなければ、サトウは犯罪者へ逆戻り。今日までとにかく必死だった。
期限内に達成することはできたが、ゴブリンとスライム相手にここまで彼が満身創痍になるとは思わなかったな。と考えながらミルフィーユはその戦いを見守っていた。
別に虫好きでもないのに、ミイデラゴミムシとメダカハネカクシついて
知ってるのは、十中八九テラフォーマーズのせいだと先日気づきました。
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