15-1. デザートの後には牛乳を飲んで、水もたくさん飲みなさい
この物語はフィクションです。
作中の人物・団体などの名称は全て架空のものであり、
特定の事件・事象とも一切関係はありません。
「ステータスが六歳児の平均値になっていますよ!」
「なっ、なんだってー!?」
この異世界にやってきてそろそろ一ヶ月。
最初のステータス確認時、目の前の受付嬢から「今年で五歳になる私の甥よりも弱い」と言われたことをサトウは思いだす。
カウンター横にある決済機のモニターには、彼の新たなステータスが表示されていた。
そのステータスのほとんどが最低のG評価。
しかしHPとVITが、G評価からF評価に更新されていた。
初めは軒並みG評価以下だったことを考えれば成長と言えるだろう。
サトウ。五歳児から六歳児へレベルアップ。
一ヶ月で一年分の成長だ。これは凄くて凄い事だ。
やれやれ、六歳児って言ったら小学校に入学してるからね。
五歳児に比べたらかけっこも速いし、足し算・引き算もできてしまう。
このペースで成長すれば、年内には一人でゴブリン討伐も可能なのでは。
「お姉さん!六歳児と同等の強さになった俺はこれから何ができるの!」
「特にこれまでと変わりません!安全第一で日々を生きてくださいね!」
「はい!!!!!!!!!!!!」
「ステータスが上がったおかげか返事だけよくなったのじゃ」
「まぁまぁ、褒めて伸ばそうじゃないか。依頼にも慣れてきたようだし、スキルの習得を考えても良いかもしれない。そもそも防具を買うのが先かな。‥‥おっと、我々はこのあたりで失礼するよ」
ミルフィーユが受付嬢に軽く挨拶すると、インラーンやサトウも口々に挨拶してギルドの外に出る。
サトウ一行は、今日はご褒美にデザートを食べようと話しながら宿への帰路についた。
ここ最近、カレーメシと豆腐とサバ缶だけ食べて生きています。
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