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12-1. 魔物以上に害獣認定されてて草

 この物語はフィクションです。

 作中の人物・団体などの名称は全て架空のものであり、

 特定の事件・事象とも一切関係はありません。

「ギルド職員は元Bランク以上の冒険者って話だけどさ、どのギルドもそうなのか?高ランク冒険者不足になったりしないもんかね」


 インラーンをパーティーに迎え初のゴブリン討伐依頼。

 初心者の森の入口で、三人は依頼前の朝食をとっていた。

 献立はいつも通り、茹でた鶏むね肉、ナッツ類、生卵だ。


 筋肉に良い食事をとミルフィーユが選んだ献立だが、それなりに値が張る食べ物ばかり。

 収入が少ないのにエンゲル係数が高い。このパーティーの問題点である。


「確かに高ランク冒険者は不足しているとも言えるがね。有事の際にはギルド職員が依頼を受けるという話も聞くし問題ないさ」

「高ランク冒険者が大勢おってものう。もう何十年も平和なのじゃし」


「平和なのぉ!?」


 日本から異世界転移してきたサトウ。

 転移時に逢った神様っぽい老人は特に何も言ってなかったが、てっきり何か使命があるものだと思っていた。


「でもさ、まだ大陸中が魔物で溢れてるんだろ?それを駆逐したりとか」

「大陸に魔物が現れて何百年たっとると思うのじゃ。とっくに魔物も生態系の一部じゃよ」

「私たち冒険者が討伐依頼を受けるのも魔物の数の調整や、生態系調査でもあるのだしね」


「今は魔王って居ないのか?」

「もうずっと魔王の話題は聞いとらんのじゃ。死んだんかのう」

「彼は不死身だそうだがね。大人しくしているなら問題ないさ」


 魔王は存命だが大人しくしているらしい。

 そんな平和な世界に、定期的に厄介なスキルや思想を持った日本人が転移してくるのだ。

 彼らが駆除対象のような扱いを受けるのも当然だろう。魔物以上に害獣認定されてて草。


「ごちそうさまでした」

「それではゴブリン討伐の腕前を見せてもらうとするのじゃ」

「私の魅了(チャーム)スキルのキレもよく見ておくといい」


 ここから新パーティーでの冒険が始まる。

 普通の異世界ものならば、この後よく分からない悪魔やら竜やら強敵が出てくる展開だが、恐らくそんなことにはならない。

 モンハンで当たり前のようにイビルジョーやらの討伐を受けてますけど、

 あの世界でイビルジョーに立ち向かえるハンターって全体の何割なんだろう。

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