表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

★ショートコント★『御縁探し』

ーーーーーーーーーーーーーーー


ショートコント★パート6

『御縁探し』


ーーーーーーーーーーーーーーー



大学の友達に彼氏が出来た。

これで、仲良し5人組の中で彼氏がいないのは私だけ。

生まれてこの方、彼氏なんて出来た試しがない。

なんで私には彼氏が出来ないんだろう。


そんな愚痴を、自宅の居間でテレビを見ている弟に語り続けて3時間。

ずっと黙っていた弟は、コマーシャルが終わる頃になって口を開いた。


弟「そう言えばさ、『御縁探し』って知ってる?」


姉「へ?なにそれ」


弟「この前、クラスの女子から聞いたんだけどさ。隣町に縁結びの神社あるじゃん?そこにまつわるジンクスらしいよ。『御縁、御縁、御縁がない』って唱えながら、神社の近くで五円玉を探すんだって。そこで五円玉を見つけたら、賽銭箱に入れてお祈りすると、神様が縁結びしてくれるらしいよ」


姉「え!うそ!ほんと!?」


弟「そのジンクスやったら彼氏出来たって、その女子が言ってた」


姉「え!ほんとに?私、ちょっと行ってくる!」


テレビを見るのに邪魔な姉を、居間から遠ざけるべく適当な作り話をした弟だったが、毎日のように五円玉を探す姉が、一週間もしない内に都市伝説と化していたことを知る。

姉に嘘がバレる事なく、これ以上身内の恥を晒さないよう一計を案じた弟は、高校の友達を人身御供にすることを選んだのだった。

かくして、姉と、弟の高校の友達は、縁結びの神社の下に出会い、姉の猛烈アタックの末に、5年の歳月を経て結ばれるのだった。


姉は、今でもジンクスを信じている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ