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A基地ダンジョン攻略3

【A基地ダンジョン攻略3】


その後は、敵は散発的な攻撃しかしてこなかった。

いくつかの階段を降りると、広い空間に出た。

縦横500mほど、高さ約50m、その中心に神殿がある。


降り立った瞬間にノワールがシールドを周囲に張る。

オレたちはその神殿に向けて慎重に歩みを始めると、

強烈な一撃が飛んできた。


『ブン!』


飛んできたのは、槍、岩、棍棒と様々であるが、

今までと比べて威力が桁違いに強い。

それを皮切りに、波状攻撃がオレたちを襲う。


ノワールのシールドで防ぐが、勢いに押されて前進できない。


『どうやら、このダンジョンの精鋭部隊が来たのか?』

『この攻撃はおそらくオーガだと思われます』


オーガはハイ・オークが一つ進化した個体だ。

魔物の中では幹部クラスであり、数は少ない。


その姿は鬼に似ている。

身長3m程の大柄な種族で、頭に角、牙を生やし、

憤怒に覆われたその顔は人間に似ていなくもない。


筋力は極めて高く木の幹をそのまま棍棒クラブとし振り回す。

知能は高い。


鬼の下位種だけあって、5種類のオーガがいる。

青、赤、黄、緑、黒オーガの5体である。


攻撃は上のように物理攻撃しかしてこない。

獲物は次々を生成することができる。

だから、どんどんと投げ込んでこれるのだ。


色の違いにより攻撃の種類が変わるということはない。

各自の好みにより、獲物の種類が変わる。

だから、青鬼だとしても、獲物が槍だったり、岩だったりする。


では、なぜ色違いがいるのか。

それは、神殿の中心にあるストーンサークル、

その真ん中に描かれる五芒星を起動させるためだ。


五芒星の頂点に左回りで青、赤、黄、緑、黒の順に配置する。

それで五芒星が起動し、ダンジョンを生成する。


ダンジョンが生成され、ストーンサークルが最深部に鎮座すると、

今度はゴブリン召喚である。


ただ、オーガだけではこの五芒星は満足に動かない。

五芒星は、扶桑山のドーム・ダンジョンの五芒星と連結している。

ドームからもエネルギーが注入されることにより、

最大限のパワーを発揮する。


扶桑山ドームダンジョンを親とすれば、これらオーガの子ダンジョンは、

10数階程度の深度のダンジョンを作り出し、

5万体のゴブリンを生み出すことができる。


ゴブリンは人の生体エネルギーを吸収して、ホブゴブリン、さらにオークへと進化する。


オークへと進化した個体は、五芒星からドームダンジョンの五芒星へへ転移することができる。


ドーム・ダンジョンでオークは儀式を受け、ハイ・オークへと進化するのは既述したとおりだ。


オレたちは一歩も動けない。

そこで、オレは次々と魔烏と魔狼を召喚していった。


魔烏は、強い攻撃力を持たない。

そのかわりに嫌がらせに特化した技を持つ。


嘴から吐き出す液体は、目くらまし、毒、麻痺、混乱を相手に引き起こす。


魔狼は、目視できる範囲ならば地中を伝わってどこにでも移動できる。

魔烏によって混乱をきたしたオーガたちは、急に現れる大量の魔狼に翻弄される。


魔狼の牙はハイ・オークには通るが、オーガの固い表皮を脅かすほどではない。

しかし、オーガ1体に対して数十もの魔狼が襲いかかる。


魔狼はどんどんと消滅していく。

消滅しても虚数空間にもどるだけである。

死という概念があるとすれば、それが相当する。

しかし、虚数空間でエネルギーを得て次々と復活する。


煌人はまだ無限の魔烏・魔狼を召喚できるわけではない。

全体数として数千ほどに個体数がとどまる。

しかし、補充はできるのだ。

どれだけ魔烏・魔狼が虚数空間に帰ろうとも、

同数の魔烏・魔狼が新たに生み出される。

そういう意味では煌人は体力の続く限り無限に召喚できる。


『よし、攻撃が弱まったぞ。前進して敵を粉砕するぞ』


神殿まで数百メートル。

オレたちは一気に距離を縮めた。

眼の前で魔烏・魔狼に翻弄されているオーガ。


まずは青オーガだ。

オレが一点にファーカスした斬撃を浴びせる。

青オーガの頭が消滅し、直後に体も霧となって消え失せた。


次は瑠輝亜だ。

オレが青オーガに斬撃を浴びせた直後に赤オーガに対して飛斬を食らわす。

次はオレが黄オーガ、そして瑠輝亜が緑オーガ。


最後にオレが黒オーガに斬撃を放った。

しかし、かろうじてよけられてしまう。

その瞬間、瑠輝亜が上段の構えのまま近接して刀を黒オーガに振り下ろす。

黒オーガは真っ二つにされて消滅した。



すると、ダンジョンが非常に不安定になった。


『煌人様、ダンジョンが消滅するかも』

『急いで地上に駆け上がるぞ!』


オレたちは急ぎに急いだ。

しかし、ダンジョンは崩壊し、上からは天井が落ちてくるし、

地面は地中深く切り裂かれた。


……気がつくと、オレたちは地上に佇んでいた。

ダンジョンが崩壊して、異物のオレたちは吐き出されたようだ。


ダンジョンの崩壊とともに、このダンジョンから生み出された魔物が霧散した。

その時は、オレも瑠輝亜も理解していなかった。

だが、外の魔物と対峙していた魔烏・魔狼からの目前で外の魔物たちが一斉に消滅したのだ。

その報告から、オレたちはそう結論づけることにした。


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