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ルキアビル3

【ルキアビル3】異変初日


『奴らはなぜ暴れてるんだ?』

『もともとは煌人様の復活にあります。煌人様の復活は思いの外強い波動を伴いました。彼らは煌人様の復活を感じ取って、闇の勢力の生き残りも目を覚ましたものと思われます』


『オレへのリベンジというわけか。奴らは殲滅したと思っていたが』


『私どもも驚きました。僅かな細胞の破片から彼らは長い時をかけて復活したようです。我々の古い言い伝えもそれを示唆しておりました』

『復活したばかりの頃は彼らは力を失っていたと思われます。煌人様たちのように。じっくりと力を蓄えるのに十年以上をかけ、合わせて眷属を増やしていったのでしょう。態勢が整ったから地表に出てきたのだと思われます。その一例が扶桑山の大爆発です』

『その間、急激に治安が悪化しました。闇の勢力の復活が影響したのです』


『オレの復活はキラキラネームブームを生み、闇の勢力の復活は治安の悪化をもたらしたのか』

『はい』


『このような事態は扶桑山だけか?』

『はい。今のところは扶桑山だけです』


『オレの記憶では、今日出現していたゴブリンは最低級のランクだな。奴らが湧いた先には、それ以上の魔物が出てくるんだな?』

『ええ、ホブゴブリン、オーク、オーガなど。最後は“鬼”が出てきます』


『鬼はすべて殲滅したはずだが、復活したのか』

『おそらくは。この騒動の中心に鬼がいると思われます。青鬼、赤鬼、緑鬼、黄鬼、黒鬼全員が』


『オレは時々意識が赤く染まって気を失うことが多いんだが、これは何だ?』

『それこそ、煌人様の能力が復活する前兆です。前世でもそうでした。赤い意識とともにお強くなられました。赤い意識が煌人様の現在の意識と完全に融合したとき、煌人様の全能力が開放されます』


『他のみなさんも解呪するときに全精力を使い果たしておられます。時間とともに回復します』

『夢露さんだけは比較的早く能力が開放されたようです。記憶はあまり開放されていないようですが』


『私の聖女の記憶は戻ったと思います』

『私もなぜ綾羽にまとわりつくのかわかったわ』



『皇子、誠に申し訳ございません』


 輝星はいきなり床に手をつき土下座を始めた。


『今までのご無礼、万死に値します』

『オレも思い出したのだが、お前、前世でも同じだったじゃん。オレの言うことなんか聞かなかったよな』

『あはは』

『まあ、綾羽守ってくれるんなら文句はないよ』

『ははー』

『あと、皇子ってのはやめてくれ。呼び方は今まで通りな』



『私は煌人様で。それ以外ありえません』


 おっ、意外に硬い瑠輝亜。そういや前世でも煌人様だったな。

 それに、今生で瑠輝亜にオレの名前呼ばれたことないや。


『私も煌人様で』

『輝星、私ってなんだよ。気持ち悪いだろ。輝星の様は却下』


『キラト、瑠輝亜さんの煌人様はいいわけ?』

『いや、だって気持ちいいだろ』


『あなた、美人に弱いのね』

『いや、おまえらも美人だろ。スカウトがどうこうよくブーたれてんじゃん』


『違うでしょ。扱いが』

『じゃあ、碧空も様つけてよんでくれよ』


『却下』



『私どもの数を担保する存在を紹介します』


 瑠輝亜は話を変えると、続々と大きな犬が現れた。

 いや、彼らは狼だ。魔狼である。

 さらに、夥しい魔烏(マガラス)


 魔狼・魔烏は精霊的存在だ。

 精神体である。

 精神体だから、物理攻撃は威力が半減する。

 威力は半減するが、例え相手がゴブリンであっても

 フルボッコをくらえば消滅する。


『魔狼・魔烏軍団はとりあえず50ずつおります。彼らは必要に応じて数を無限に増やすことができますが、今のところは50体・50羽で打ち止めです』


『なぜ打ち止め?』


『魔狼・魔烏を生み出すのは、煌人様の能力に依存しております。逆に言うと、魔狼・魔烏の数が煌人様の復活のバロメーターになります』


 瑠輝亜が言うには、魔狼・魔烏を増やすのは、オレの空間能力なんだと。

 “無”の空間、虚数空間から魔狼・魔烏を生み出すのだという。

 わけわからん。


 オレが復活したと同時に魔狼10と魔烏10も復活したという。

 この数はオレが生存している限りこれ以上減らない。

 そして、なんとか現状の数にまで魔烏・魔狼は増えてきた。


 常時、魔烏・魔狼がオレたちを守護している。

 特にオレと綾羽には24時間警備しているらしい。

 魔烏は空から。

 魔狼は地中からオレたちを守ってくれている。


『その割には、オレが不良に絡まれても助けてくれなかったよな』


『煌人様ならば不良など一蹴するのがわかりきっていたからです。それと、むやみに姿を表すのは差し障りがあるかと』


 なるほど。

 しかも、瑠輝亜もガジンも、オレや綾羽の登下校時の護衛についていたという。


『煌人様。最終的には魔烏・魔狼ともに無限大にまで増殖するといい伝えられております』


 こいつらが無限大にまで増殖する?


『はい。煌人様の能力が完全に開放された場合ですが』

『前世でも無限大ではなかったよな』

『煌人様は、発展途上でございました』


 オレは朧気ながら、前世のオレの能力の凄さを覚えている。

 アレで発展途上か。


『煌人様には3つの偉大なスキルをおもちでした。一つは空間スキル。一つは魔烏・魔狼の召喚スキル。そして、これが煌人様が次代の統率者と目される所以ですが、周りを活性化させるスキル』


 さらに上があるのか?




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