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ルキアビル2

【ルキアビル2】異変初日


 オレ、綾羽、碧空、輝星、夢露の5人がカプセルの横にたった。

 そして、プレートを手にとる。

 すると、プレートは発光し、消えてなくなった。


『わっ、前世の記憶が蘇ってくる』


『そのプレートは皆さんの本来あるべき状態を回復するものです。ただし、全てではありません。個人差がありますが、時間が立つにつれ、皆さんの記憶とスキルはゆっくり回復していきます』



 オレは一部の記憶を取り戻した。

 オレは確かに前世で皇子だった。


 2万年前の最終日を思い出す。

 オレ以外がやられたか、立ち上がれなくなっていた。

 オレは最後の力を振り絞って、自分のできる最大スキルを放った。

 眩しい光とともに、奴らは消滅した。

 だが、同時に奴らは呪いを放ったのだ。


 この呪いが簡単に解呪できる代物ではなかった。

 オレたちはたちまち意識が朦朧となり、あとは死を待つのみだった。


 だが、そこで綾羽が解呪の魔法を自分とオレたちにかけたのだ。

 解呪の魔法とは転生の魔法でもあった。


 そこに駆けつけたのが、負傷から回復したルキア。

 オレたちをなんとか回収すると、回復ポットに押し込んだのだ。


 そして、目の前の仲間はかつての部下だった。

 瑠輝亜はたしかにオレの信頼する護衛だった。

 瑠輝亜じゃない。ルキアだ。


 だが、へんな感じだ。

 オレの頭の中には全く別の2つの記憶がある。

 もう一つのオレが現状に困惑している。



『皆さんの記憶はまだ少ししか復活してないと思います。また、各自の能力も一部しか開放できていません。それらは時間が解決するはずです』


『さて、もう少し説明してもらえるかな。オレたちは同時に目覚めたのか?』

『はい。煌人(きらと)様の目覚めに反応して、他の方々もお目覚めになられました』

『そして、後見人のもとに引き取られていきました』


『後見人?』

『皆様のご両親とされる方々です。ガジン様、いらして』


 ここで九条雅人が登場した。


『キラト様、記憶が戻られたのですね。お慶び申し上げます』

『お父さん、いえガジン様』


 ああ、綾羽の父親は実の父親じゃない。

 前世では国防省長だった人物だ。

 皇帝の部下としてはNo.2だった人物だ。

 もちろん、皇帝はオレの本当の父親である。

 名前もマサトじゃなくて、ガジンか。


 同様に、事故にあった綾羽の母親、オレの両親も皇帝の直属の部下だった連中だ。

 皇帝の直属の部下、ということはかなり高位の連中だ。



『我々後見人は運良く呪いを浴びずに済みました。ですから特殊な薬を服用して、皆様の復活をお待ちしていたのです。というのは、皆様はおそらく記憶を喪失して転生なされますから、案内人が必要だったのです』


『我々は交代しつつ、2万年の歳月を過ごしてまいりました。そして、皆様が転生されたと同時に親代わりとして皆様の後見人となりました』


 ガジンが説明する。


 普段は冷凍ポットで眠りつつ、いつでも起きられるようにしていたという。

 カプセルの周囲には結界が張ってあり、敵が近づくとすぐわかるのだ。


 全員が瑠輝亜同様の特殊な薬を服用していた。

 この薬は、不老不死に近い効果が得られるという。

 それと若干の若返りの効果も。

 2万年前、ガジンは50代だったし、瑠輝亜は20代後半だったはずだ。


 それでも長期にわたり生きながらえるのは精神的にダメージが大きい。

 だから、冷凍睡眠を標準としたのだ。



 ただ、バス事故で貴重な後見人を3人失った。

 オレの両親と綾羽の母親の役割を担った人たちだ。


『あのバス事故の時は、闇の勢力が我々に気づき、刺客を放ってきたのでした。気が緩んでいたとお叱りをうけても仕方がありません』


『私とガジン様たちで闇の勢力の拠点は潰しました。当時の闇の拠点はさほど強くなく、潰すのに時間はかかりませんでした。しかし、私達も拠点を変える必要がありました。それがこのビルです』


『キラト様たちには日常の生活を送ってもらうべく、普通の住宅を用意しました』

『ただ、闇の一族の活動が活発になってきましたので、私が転校生の形で煌人様たちの護衛につきました』


『現在は、他の後見人の方々、つまり護衛の方々の両親の役割を担った者もこのビルに避難しております』


 ちなみに、オレたちの家もこの瑠輝亜ビルも結界が張られているという。



 瑠輝亜が続ける。


『それから、ノワール』


 オレの黒猫が地面から現れた。


『変身を解いていいわよ』


 ノワールはポンッと白い煙とともに、なんと黒ジャガーになった。


『これが元の姿です。前世の煌人様のペットです。煌人様の護衛についておりました。精霊ですから、精神体です。ご覧のように地面に潜めます』


 おお、びっくりだ。

 そういえば、オレは前世でこいつを飼っていたような記憶が朧気に蘇ってきた。


『すまんな、記憶をなくしておって』


 ノワールはオレに顔を押し付けてグルグル喉を鳴らしている。


 ちなみに、このノワールにもスキルが発動している。

 盾スキルだという。


 また、瑠輝亜は刀スキル、ガジンは大剣スキルが発動している。



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