有馬記念前に
先週から明日霊血○園で遊んでて執筆が滞ってました。今週はパ○デア地方に行ってくるので更に滞りそうです。
そして、タイトルがホント適当ですいません。次話から有馬記念です。
某動画
『どうもこんにちわ。春秋グランプリにボーナス全賭け君です。
今日、有馬記念の枠順抽選会が開催されるという事で、グランプリ有馬記念についてと注目馬について話していきたいと思います。
まず、グランプリてなんぞやと言う人のためにサラッと説明したいと思います。
グランプリとは、春のグランプリG1・宝塚記念と秋のグランプリG1・有馬記念の2レースのことです。
宝塚記念は6月に阪神競馬場で行われる芝2200m、有馬記念は12月に中山競馬場で行われる芝2500mとなります。
「6月末と12月なら春秋というか夏冬じゃないか」
と思われる人もいるかもしれませんが、そこらへんの呼び方についてはスルーさせていただきます。話題に出してもロクな回答が得られず1つも面白くない動画になりそうなんで。
で、えー、今回の有馬記念についての話に戻ししますと中山競馬場なんで右回り、内回りコースを1周半ほど回ります。
第3コーナーの手前からのスタートとなるため、スタートから最初のコーナーまで距離が短く、内枠が有利と言われています。
大体どのレースでも外枠は不利と言われますが、有馬記念はそれが特に顕著ですね。今言ったようにスタートしてすぐコーナーになるので外枠の馬は外外を回らされて距離ロスが大きいことからも外枠の不利は大きいと思われます。
また、有馬記念は2500mの長丁場ですが、コーナーを6つ回る事から途中にペースダウンするなど息を入れる余裕があります。その為、マイルから中距離が得意な馬でもスタミナが持つケースは多かったりしますね。
ただ、注目馬についての時に話しますが、今年のレースはハイペースになると思われますので、ある程度のスタミナがないと大分厳しいレースになると思われます。
ではその注目馬について御説明したいと思います。
まず1頭目は今年の菊花賞馬、ユーコンです。デビューは今年の3月。3戦目で勝ち上がるものの、春のクラシックには間に合わず出走することは出来ませんでした。夏は条件戦で力をつけ、セントライト記念4着から菊花賞制覇した馬ですね。皐月賞馬、ダービー馬共に出走しなかったレースではあったものの、その実力は本物でしょう。
レース運びとしては番手につけての最後先頭に立ってそのまま押し切るスタイルですね。誰も行かない場合は端を切る事もあるのでそこらへん融通が利きます。
逃げ先行な上、菊花賞で重賞初制覇は昨年の菊花賞馬ヴェンデッタと同じですね。そういう共通点から来年への期待に繋げていきたいですね。
次はその昨年の菊花賞馬ヴェンデッタです。今年の戦績は6戦5勝と大活躍の天皇賞馬ですね。前走ジャパンカップは不良馬場の東京競馬場で迫り来る外国馬を振り切り、見事逃げ切った姿は記憶に新しい事でしょう。
基本的に逃げ馬、それも大逃げする場合が多い傾向にあります。逃げずに勝ったレースもあるんですが、あれは差し、追い込みに不利な不良馬場でのレースだったので、全てハマらないと逃げ以外のレースは厳しいんじゃないかと思います。
基本的に強い逃げ馬が出るレースは名レースになる事が多いんですが、この馬はデビューから現在に至るまで、ロードケラウノスを始め多くのライバルと数々の名勝負を演じてきた事から、今回の有馬記念も何かやってくれるのではと期待しています。
最後は勿論この馬、世界王者ロードケラウノスです。春はドバイで、秋はフランスで走り日本調教馬による凱旋門賞初勝利という日本の競馬史に新たな歴史を刻んでくれた名馬です。
この馬は典型的な追い込み馬ですね。どうやらスタートがそれほど得意ではないようで後ろからの競馬になる事が多いようです。スタートさえ決まれば差しもこなせるようです。凱旋門賞はまさにそれでしたね。
今回の有馬記念がラストランということで、是非有終の美を飾ってほしいと願ってやまない馬でもあります。
では各注目馬の最終追い切りを見ながら個人的な見解を―――』
***
「まさか自分が有馬記念の抽選会に出る機会がくるとは思いませんでした」
「何を今さら。と言いたいところですが、正直同感ですよ」
有馬記念枠順抽選会場である都内の某ホテルでは有馬記念に出走する各陣営が集っていた。
その中にヴェンデッタ陣営のテーブルには馬主水嶋 穂高と調教師の笠原 雅道、そして騎手である横川 崇がいた。
「この中で一番経験豊富なのが一番若い崇君というのが情けないやらなんやら」
「それは仕方ないですよ。僕らジョッキーの方が数も少ないですし、馬主さんに比べれば有馬記念に乗れる確率は高いです」
「言うほど高くはないだろう。お前の同期でGⅠ勝利どころか出走も出来ていない奴らが何人いるんだ」
等と話していたらテレビスタッフがまもなく放送が始まるとアナウンスがされた。
「さて、始まりますな」
「先生と崇君は大分注目されているようですし、大変ですね」
「いや、水嶋さん貴方だって・・・」
「私は一般人ですから」
水嶋はテレビスタッフから事前にヴェンデッタの馬主として番組中コメントを求めるので回答してほしいとの依頼があったが、自分はあくまで一般人なのでと断っていた。
「稲本さんは今日はそもそも来ていないんですね。だから私に依頼が来たんでしょう」
水嶋がロードケラウノス陣営のテーブルに視線を向ければそこにはロードケラウノス馬主の稲本 匡の姿はなく、調教師の矢坂 義人と騎手の谷 新の2名のみが座っていた。
テレビ的にほしいのは日本馬初の凱旋門賞馬となったロードケラウノスの馬主のコメントなのだろうが、それを察してかはたまた普通にスケジュールが合わなかったのか。
その為、秋古馬三冠に王手をかけたこちらに話をもってきたのだろう。
等と話していたら放送が始まったらしい。
「枠順はやはり内枠が欲しいですね」
「外枠は誰もが避けたいですからね。自分てしては責任重大ですよ」
「自分で引いてやらかしても自分で尻拭い出来るんだからまだいいじゃねぇか」
ヴェンデッタ陣営は騎手の崇がくじを引く。経験のある者にあやかる意味での決定だった。
「経験とか言われても今回で2回目ですけどね」
枠順抽選会が進み各陣営の紹介が行われる。そしていよいよ抽選が始まるのであった。
***
そして有馬記念抽選会が終わり、
「さてさて・・・どうしましょう?」
「どうするってお前に頑張ってもらうしかないだろう」
「そうですよねぇ・・・」
会場の外で重い空気を醸し出す陣営がいた。
先週から7週連続G1が始まりましたね。
最初のエリザベス女王杯は2着同着とかいう珍事も起きてましたけど、ものすごいデジャヴを感じる結果でしたね。
いや本当、早く物語書かないと、想像(考えている展開)が現実に追い付かれてしまいそうです。




