宝塚記念本番2
今年のオークス馬は“地上の星”スターズオンアース(父ドゥラメンテ)でしたね。
放馬等のアクシデントがある中、強靭な精神力で掴んだ牝馬二冠。
今から秋華賞、エリザベス女王杯(出るかはわかりませんが)が楽しみです。
本当にドゥラメンテの早逝が悔やまれます。もしかしたら父キングカメハメハと同じかそれ以上の大種牡馬になっていたかもしれませんね。
某SNS
@○○○○○○
実績のみを考えればロードケラウノス一強な筈なのに、雨と粗s・・・呪いのせいで信頼しきれない
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@○○○○○○
ホントあの男は呪術を修得しているんじゃないかと疑いたくなる
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神戸新聞杯以来の阪神か
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パドック、返し馬ともに堂々としているな。後は雨か
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皆雨を異常に気にしているけど、ケラ君の父コントレイルはなんだかんだ重馬場大阪杯3着だし、それほど悲観する必要ないんじゃね?
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@○○○○○○
呪い
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@○○○○○○
あ、駄目だ。終わった
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芝
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ヴェンデッタが真面目にパドックを回っている。これは期待できる?
@○○○○○○
馬体重マイナス8㎏のこれは許容範囲か?
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@○○○○○○
むしろ絞れたのか?
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@○○○○○○
これまで馬体重減ったことほぼなかったし、そうかも
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@○○○○○○
春天緩い状態で勝ったのこの馬?
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@○○○○○○
いやいやまさか・・・え?どゆこと?
@○○○○○○
ファンファーレだ
@○○○○○○
宝塚記念のファンファーレはいつもの関西ファンファーレじゃないのね
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@○○○○○○
1999年から宝塚記念専用ファンファーレが出来たんやで
@○○○○○○
スタートぉ!
@○○○○○○
やっぱり行ったなオットリガタナ
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全然おっとりしてねぇ
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@○○○○○○
オットリガタナってそういう意味じゃねぇよ
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ヴェンデッタも行ったな
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今年入ってから逃げてなかったけど逃げか
@○○○○○○
ん?
@○○○○○○
掛かってね?
@○○○○○○
春天に続き宝塚でもかぁ
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古馬になって気性難出た?
@○○○○○○
重馬場1000m60秒は確かに速い
@○○○○○○
これ先行勢持つのか?ヴェンデッタ以外
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後続も詰めてきたな
@○○○○○○
前にいた馬がどんどん潰れていく
@○○○○○○
さぁ、最後の直線!
@○○○○○○
いけぇ!ライダー!
@○○○○○○
ウィナー来い!ウィナー来い!
@○○○○○○
ケラウノスゥゥゥゥゥ!
@○○○○○○
逃げろ逃げろヴェンデッタ!
@○○○○○○
あれ?!
@○○○○○○
うっそ、ヴェンデッタ一杯!?
@○○○○○○
なんでさ!
@○○○○○○
うわぁ、完全に脚止まっちゃったよ
@○○○○○○
よし!行けケラウノス!
@○○○○○○
よっしゃー!
@○○○○○○
ケラウノスおめでとう!
@○○○○○○
これで凱旋門が楽しみになった
@○○○○○○
ダンシングウィナー今回も届かずか
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@○○○○○○
毎回惜しいとこまで行くんだけどねぇ
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@○○○○○
プンプン臭うぜぇ、極上の善戦マンの臭いがよぉ
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@○○○○○○
ナイスネイチャかな?
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@○○○○○○
ステイゴールドかもしれん
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エタリオウとか?
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シーキングザダイヤだろう
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@○○○○○○
カレンブーケドールを忘れるな
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@○○○○○○
ウインバリアシオンもそんな感じか
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@○○○○○○
ドリームパスポート覚えてるやつおる?
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@○○○○○○
ステラヴェローチェェェェ・・・
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てか、粗s・・・云億君、当たったな。え?呪い不発?
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@○○○○○○
トリガミやないかぁぁぁぁぁい!
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@○○○○○○
やっぱりただでは転ばない芸人の鑑
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「あぁぁぁぁ、負けたぁぁぁぁ」
「ヴェンデッタちゃん、どうしたのかしら?」
「・・・・・」
馬主席では水嶋一家がヴェンデッタの大敗を受けてそれぞれの反応を出していた。
娘の楓は素直に負けたことを悔しがり、妻の美恵はいつもと違うヴェンデッタの姿を案じ、息子の雄大は押し黙ったまま引き上げていくヴェンデッタを見つめていた。
水嶋としてはこれまで何度も経験した事(無論GⅠでは初めて)だが、家族が競馬場に訪れるようになったのはヴェンデッタが走り始めてからだ。
そしてこれまでのレース、ヴェンデッタは掲示板を外したことがないという恐ろしいまでの安定感を発揮してきた。
それが今回の大敗でショックを受けたらしい。
「月並な言葉だがこれが競馬だよ。レースで勝つことは本当に難しく、時にはこうやって負けることもある。これまでが出来すぎだったんだよ」
「そうね・・・ヴェンデッタちゃん、これまで一杯頑張ってきたんだもの。たまにはダメな時だってあるわ」
「わかってはいたわ。競馬ってそういうもの。勝つより負ける可能性の方が高いって。でも、ここまでボロ敗けされると流石にキツいわね」
「やっぱり勝つことは出来なかったね」
「雄大、やっぱりってどう言うこと?」
「それは・・・あっ」
「あって何よあって。何隠してるの?」
雄大がこぼした失言を逃さず捕まえる楓。このままだとヴェンデッタの調子が万全ではなかったことを二人に隠していたことがバレ、芋づる式にこちらにも被害が及ぶ。
「パドックの時に雄大と話していたんだよ。2200mでは勝つのは難しいかもねと。皆に言われているように、ヴェンデッタは基本ステイヤーだから距離はもっとあった方がいいんじゃないかって。
もっとも、これほどまで大きく負けるとは思っていなかったが。
さぁ、そろそろヴェンデッタに会いに行こうか。笠原先生にも今後について話さないと」
そう言い家族を促して移動を開始する。そうしたら雄大がこっそり話しかけてきた
「お父さんありがとう。ごめんね」
「気にするな。あのままだとお父さんにも被害が及ぶからな」
そして共に笑う。気分はちょっとした共犯者だ。
「そういえば、ヴェンデッタは今日負けちゃったから海外には行かないんだよね?」
「そうだな。今年は国内で走ることになるだろう。次走はまだ決めてないが」
そう、問題は次走だ。天皇賞(秋)直行か。もしくは京都大賞典からジャパンカップや有馬記念というローテーションがベターだろうか。
やはり笠原先生にも助言を貰わないといけないな。まさかこんな風に持ち馬のローテーション。それも重賞戦線のローテーションに悩む時がくるとは。
人生わからないものだなぁと考えつつ、水嶋は家族と共にヴェンデッタのもとへ向かうのであった。
そういえば、ブックマーク数900件突破しました。誠にありがとうございます。(今更)
900人以上が拙作を気に掛けてくれていると思うと変な照れ笑いが漏れてしまいますねフヘヘ。
今後もボチボチ頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
さぁ、来週はダービーだ!




