宝塚記念パドック
更新遅くなり申し訳ございません。
GW中は1文字も書けませんでした。主にやる気の問題で。書き溜めしている人たちすごいですね。
ちなみに先週、先々週のGⅠは私の本命馬が共に2着でした。
とりあえず、更新が遅れた件については馬路まんじ先生が腹を切ってお詫びします。(Twitterネタ)
第3回 阪神競馬 8日目 第11レース
宝塚記念 (GⅠ) 芝2200m 天気:雨 馬場状態:重
『堂々ファン投票1位のロードケラウノス。ドバイシーマクラシックでGⅠ5勝目。世界からも注目を集める名馬の仲間入りを果たしました。
ドバイ後、放牧を挟み万全の態勢で挑む今回。夢は世界へ。凱旋門を目指す王者の挑戦です』
騎手 谷 新
『ドバイでは体調を崩すこともなく、その力を発揮してくれました。帰国後放牧を挟んだことでリフレッシュも出来たのか、とてもいい状態で来ています。
なんと言っても1位ですからね。その期待には応えたいと僕も思っていますし、彼も同じ思いだと思います』
『迎え撃つは今年の大阪杯を制し、勢いに乗るスフィアライダー。4戦3勝2着1回と阪神では抜群の成績を誇る前年の覇者が連覇に挑みます。』
騎手 福田 洋一
『前年の覇者として、阪神巧者として、(宝塚記念を)獲りたい気持ちは誰よりも強いと思っています。
今年も(凱旋門へ)行きますし、その前哨戦としていい形で送り出せたらなと』
『前走、香港で行われたクイーンエリザベス2世カップを勝ちGⅠ4勝目をあげたラヴズフォーチュン。最強牝馬としての地位を確固たるものとしました。
次に目指すは日本最強馬の座。現役最強馬ロードケラウノスとの初対決です』
騎手 三木 智樹
『香港から帰ってくるまでに少し体調を崩したと聞いたんですが、今では持ち直し万全の状態に持ってこれたと聞いていますし、乗った感じその通りだと感じました。
相手 (ロードケラウノス)が強いことは百も承知ですが、こちらも女王としてそれに恥じないレースをすれば、自ずと結果はついてきますよ』
『今年の天皇賞(春)を制し、現役最強ステイヤーを証明したヴェンデッタ。
ロードケラウノスに唯一土をつけた最強ステイヤーはその無尽蔵のスタミナを武器にグランプリ制覇を狙います。
今回は昨年の菊花賞ぶり横川 崇騎手とのコンビ復活です』
騎手 横川 崇
『天皇賞(春)後、疲れが出たのか体調を崩しかけたと聞いていたんですが、スタッフさんのケアのお陰で持ち直したと聞いています。
距離不安の声も聞きますが皐月賞、ダービー2着馬ですから。問題なく臨めると思っています』
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某動画配信
『どうも。馬券予想野郎です。えー、今日ですね、宝塚記念が行われるということでちょっと競馬予想していきたいと思います。
先週の動画で予想したユニコーンステークスは6番人気、12番人気、15番人気と予想が掠りもしなかった荒れに荒れたレースでしたが、今回は当てたいなと思います。
それで宝塚記念なんですけど、阪神、今雨降ってます。今日一日降り続けるようです。
この動画撮ってるの午前10時過ぎで動画をあげるのが13時くらいだと思うんですけど、既に阪神は稍重発表です。このままなら重確定、不良までは行かないが大分重い馬場になると思います。
そこで今回は阪神の重馬場、不良馬場で重賞勝ちした馬を中心に馬券予想していきたいと思います。
まず、今回の出走メンバーで阪神の重馬場、不良馬場で重賞を勝ったことのある馬は3頭います。
思ったよりいますね。調べる前は1頭いる事はわかっていたんですが、この1頭だけなんじゃないかと思っていました。
これが稍重ならもう2頭増えるんですが、今回は重、不良に絞ってピックアップしました。
まず1頭目が②番カポラーヴォロです。2年前の鳴尾記念の優勝馬です。その時の馬場は重でした。
この時のレースがこの馬の初重賞制覇で前走大阪杯5着からの今日のレースになります。今年で7歳になりますがまだまだ元気ですね。好走を期待したいです。
続いて2頭目は⑫番スフィアライダー。3歳の時に神戸新聞杯で勝っています。こちらもその時の馬場は重でした。
この馬は言わずと知れた前年の覇者ですね。昨年の秋は凱旋門賞挑戦、有馬記念2着ときて今年の初戦大阪杯を勝ちGⅠ3勝目をあげています。今年も凱旋門賞への挑戦が確定していますね。
クラブ規定で今年で引退となるでしょうから、ここで勝って秋への弾みをつけてもらいたいところです。
最後は⑧番ヴェンデッタ。これは記憶に新しい今年の阪神大賞典で不良馬場の中優勝と言った具合です。
父クワイトファイン母父エイコーンゼイラーという血統で色々な意味で注目を浴びていましたが、昨年は牡馬クラシックでは現役最強馬ロードケラウノスと激闘を繰り広げましたね。
そのロードケラウノスに唯一勝った事のある馬でもあります。
不良馬場をものともしないその力強さは古き良き日本血統から来るんですかね?
この馬も凱旋門賞挑戦を表明しているということで、秋は今日の結果次第ということです。
さて、それらを踏まえた個人的な買い目は―――』
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某SNS
@○○○○○○
ケラウノス君、雨ではザコいのでは疑惑について
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@○○○○○○
親父は阪神の重馬場に泣いたからなぁ
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@○○○○○○
ディープインパクトは稍重の宝塚記念でも勝っているけどな
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@○○○○○○
ディープ産駒は総じて重馬場では走れないイメージ
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@○○○○○○
第80代ダービー馬キズナ様がいるじゃないか
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@○○○○○○
イミフ
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@○○○○○○
ちったぁ調べろよ。キズナは重馬場のニエル賞で勝った馬だ。だからディープ産駒が皆道悪じゃ走らない訳じゃない
@○○○○○○
阪神の道悪ならヴェンデッタなのか?
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@○○○○○○
問題は距離か
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@○○○○○○
距離が短すぎるという不安要素も大分珍しいな
@○○○○○○
舞台が仁川ならスフィアライダー
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@○○○○○○
大阪杯からのローテーションだし、万全の仕上がりで臨めそうだな
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@○○○○○○
雨の仁川ならスフィア君でしょう
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「なんかほぼ毎月関西に来てるね」
「3月末の阪神大賞典、5月頭の天皇賞(春)。そして今日の宝塚記念か。確かにその通りだな」
「それで、ヴェンデッタの調子ってどうなのお父さん」
「笠原先生が言うには一度調子を崩したがなんとか持ち直したそうだ。ただ、正直なところメイチの仕上がりとはいかなかったらしい」
「そっかー。その事お母さんや姉さんには?」
「言えるわけ無いだろう。二人に言ってみろ。それだけで大騒ぎするに決まっている」
「だよね!」
阪神競馬場の馬主パドックエリアでは水嶋 穂高と息子の雄大がパドックで周回を行うヴェンデッタを見ていた。
ちなみに美恵と楓は御手洗いのため席を外している。
「水嶋さん。ご無沙汰しております」
息子とパドックを眺めていたら声を掛けられた。水嶋は馬主歴こそ長いがヴェンデッタが活躍するまで重賞に出るような馬の馬主になれたことがない零細馬主であり、仕事上で他の馬主の方と巡り会えたこともなかった為、馬主同士の繋がりはほぼない。
そんな自分に声を掛けてくる、それもご無沙汰というなら初見ではない。それもこの宝塚記念に出てくる馬の馬主となれば、一人しか思い浮かばない。
「ご無沙汰しております、稲本さん」
ロードケラウノスの馬主である稲本 匡氏である。昨年の菊花賞以来か。昨年、暮れの中山でまたと約束しておきながら見事にすっぽかす形になってしまったのは記憶に新しい。
「半年以上ご無沙汰してしまい申し訳ありません」
「いえいえ。競走馬に怪我はつきものですから。問題なく復帰してくれて嬉しく思います。このまま勝ち逃げされずにすみましたし」
「えぇ・・・」
「というのは冗談です。いや、本心ではありますが」
菊花賞の時もそうだったが、この人は掴み所がない。仕事でもたまに見掛けるんだよなぁこういう人。
悪い人ではないが、癖が強い。それも苦手な部類の癖の強さだ。
「そ、そうそう。遅くなりましたがドバイシーマクラシックの優勝おめでとうございます」
「ありがとうございます。水嶋さんも天皇賞(春)の優勝おめでとうございます。鞍上関連でゴタゴタしたようですが大丈夫でしたか?」
「えぇ、主戦の崇騎手の騎乗依頼がブッキングするなどありまして。本当に大変でしたよ」
「それはそれは。申し訳ありませんでしたね」
「はい?」
「あのクラブの代表とは知り合いでして。うちの馬に勝ったヴェンデッタを勝たせた横川 崇騎手を彼に推したところ、どういうわけか是非クラブ馬の中でも人気になっているクインレンゲに乗ってもらおうという話になりまして。
いやぁ、まさかそれがあんなことになるとは。はっはっは」
犯人はあんたかー!
と、叫びかけた言葉をグッと飲み込む穂高。本人に悪意は見られない。あくまでも向こうにとっては偶然の出来事なのだろう。本当に苦手な人物だ。
「号令ですね。それでは水嶋さん。お互い好走を祈りましょう。それでは」
そう言い残し稲本さんは去っていった。疲れた。本当に疲れた。
「お父さん、なんか・・・すごい人だったね」
「あぁ」
「ごめんなさいね二人とも。混んでて遅くなっちゃった」
入れ替わるように美恵と楓が帰って来た。ヴェンデッタも崇騎手が騎乗し、これから本馬場へ向かう。自分達も移動しよう
「じゃぁ皆揃ったし移動しようか」
「あら、ヴェンデッタちゃんもう行っちゃうのね。早く行きましょう」
「今日も先頭でゴールするところが見たいわ!あの子には頑張って貰わなきゃ」
「3月に勝った阪神大賞典みたいに雨が降る重馬場だし、チャンスはあるんじゃないかな?」
各々思ったことを口にしながら馬主席へ向かう。秋のローテーションを占う大事なレースではあるが、とにかく無事に帰って来て欲しいのが第一だ。
内々にだがヴェンデッタは現状引退後は及川牧場にて種牡馬入りがほぼ確定している。内々というか、口約束レベルだが。
及川牧場は今では珍しい種牡馬と繁殖牝馬両方を繁用している牧場だ。
ヴェンデッタの実績は長距離重賞しかないが、SSやミスプロの血が入っていない希少さと配合自由度から種牡馬入りの打診があった。
そのため、今後は種牡馬としての価値を高めることも考えて行かなくてはならない。折角種牡馬入りしても人気が出ず、人知れず消息不明なんてこともざらにあるからだ。
その為にも今日のレースは頑張って貰いたい。勿論怪我はしないで。いつからこんなに自分は我が儘になったのだろうか?と内心苦笑しながら、穂高は家族と共に本馬場へ向かった。
明日はヴィクトリアマイルですね。
デアリングタクト、レイパパレ、ソダシ、ソングライン、アカイイトと気になる馬は多くいますが、個人的にはファインルージュに頑張って欲しかったりします。
そしてアカイトリノムスメェ・・・




