有馬記念までのあれこれ
ヒス○地方から帰ってきました。
正直アクションゲークソ雑魚ナメクジなので、とあるパートではゾンビプレイをせざるを得ず、挫けかけました。
火山のとこ本当に勝てないです。
一応エンディングを迎えたんですけど、まだシナリオ続くみたいで、続きをやる気力を回復させるまでちょっと話を進めようと思います。
スプリンターズステークス
『400標識を通過して最後の直線!最速の電撃戦!
外に持ち出したサウンドストライク!連覇なるかサウンドストライク!
先頭のウィットマンをかわし、先頭に立ったシカベラ!押し切るかシカベラ!
坂を登る登る登る!残り200m!大外からグラスレーサーが追い込んでくるが、サウンドストライク!更にスターフォーリナー!スターフォーリナー鞭が唸る!
シカベラ頑張っている!シカベラ頑張っている!
大外から一気にグラスレーサーだ!グラスレーサーが全てを抜き去ったぁぁぁ!グラスレーサァァァァァ!』
秋華賞
『先頭はチェロメリクルが6、7馬身のリードで最後の直線に入った。これは後続は届くのか!?
ラヴズフォーチュンは届くのか!?2番手はザイマジネーション!2歳女王の復活なるか!?ラヴズフォーチュン!ラヴズフォーチュンが来た!
そのラヴズフォーチュンと馬体をビッシリ併せてウマダッティもやって来た!
逃げる逃げるチェロメリクル!大外からラヴズフォーチュンとウマダッティ!ザイマジネーションも追いすがる!
届くかラヴズフォーチュン!ザイマジネーション!4頭並んでゴールイン!
今年の秋華賞は激戦!大激戦となりました』
菊花賞
『三冠へ向け、神の雷がここ京都にも鳴り響く!逃げるヴェンデッタ!追うロードケラウノス!しかし前まではまだ5馬身はある!残り200m!
ヴェンデッタ粘る粘る粘る!最後の一冠は譲らないと言わんばかりの粘り!横川 崇の右鞭が唸りを上げる!
最内からロードケラウノス猛追!差を3馬身、2馬身と縮めていく!
ケラウノス!ヴェンデッタ!ケラウノス!
しかし!しかしヴェンデッタだヴェンデッタだ!3000m逃げきった!
ロードケラウノスは三冠ならず!勝ったのは⑥番ヴェンデッタァァァ!』
天皇賞(秋)
『残り600の標識を通過して先頭⑧番ウメノキタイゼン直線コースに入りました。
2番手ハリウッドメモリー、3番手春の天皇賞馬ゴールドアローズが虎視眈々と前を狙っている。
そしてゴールドアローズの外、前の3頭に並んできましたマインドタッチ。最内からクルメン、外からカノンショット、グランドビアッジョ追い込んでくる。
さぁ今度はマインドタッチ、マインドタッチが先頭だ。ゴールドアローズ伸びないか、ハリウッドメモリー食らいつく残り200m。
追い込んでくるのはグランドビアッジョだ。グランドビアッジョが追い込んでくる!
マインドタッチ!ハリウッドメモリー!グランドビアッジョ!グランドビアッジョがまとめて捉えたか!?捉えた捉えたゴールイン!
勝ったのはグランドビアッジョ!』
エリザベス女王杯
『各馬一団となって最後の直線の攻防に入る!
先頭はマーテミオだ!マーテミオ先頭だ!
しかし内からメイディアーマ!メイディアーマが伸びてきた!外からラヴズフォーチュン!更に外からクインオーキッド!
最内からはスマートコストリー!最内からスマートコストリー!
先頭マーテミオ!メイディアーマ!メイディアーマ、ラヴズフォーチュン!大外からクインオーキッド!
ラヴズフォーチュンが抜けたか!ラヴズフォーチュン!ラヴズフォーチュン!
ラヴズフォーチュンゴールイン!やはり二冠牝馬は強かった!勝ったのは、ラヴズフォーチュンです!』
マイルチャンピオンシップ
『各馬は第4コーナーから直線コースへ。
先頭は④番のトゥルーパレード。ブランギャルソンの黄色い帽子、馬群の真ん中から外の方へ持ち出したのがランドトニーだ。その後ろからライジングフェロー。
直線コースを向いた。先頭はトゥルーパレードか。ブランギャルソン粘っている。
外からスペシャルボディ、外からスペシャルボディ!
一番外からランドトニー!真ん中からライジングフェロー!福田 洋一の左鞭が飛んでいる!
スペシャルボディ!ライジングフェロー!ランドトニーもやって来た!
最内からゲイリーホーン!最内ゲイリーホーン!外からランドトニー!もう一度伸びてきたブランギャルソン!
しかしゲイリーホーンだゲイリーホーン池子 謙一郎!
池子謙一郎やりました!
2着はブランギャルソンかランドトニーか。ブランギャルソン僅かに有利か。今年の3歳世代はやはり強かった!
勝ったのは、ゲイリーホーンです!』
ジャパンカップ
『残り600を通過、第4コーナーをカーブ。さぁ、直線コースへ向かう!
先頭はセダンアポロジー、セダンアポロジーリードは2馬身から3馬身。⑪番アドバンストップが2番手400mを通過。坂を駆け上がる。
そして⑦番のダンシングウィナーが来た!ダンシングウィナーが来た!ダンシングウィナー早くも先頭か。
間からトパーズライトの黒い帽子が伸びてくる、残り200m。
ダンシングウィナー!アドバンストップ!大外からグランドビアッジョ!グランドビアッジョが追い込んできた!
トパーズライト!ダンシングウィナー!アドバンストップ!アドバンストップだゴールイン!
アドバンストップです!最後に捉えましたマルコ・デマルキ!』
チャンピオンズカップ
『第4コーナーカーブから直線コースへ向きました、残り400の標識を通過。
サウンドアラベクがまだ粘っている。そしてアイガーバローの手応えも良いぞ。
そして、一番人気ダグネスウォーリアは4番手から前を窺う。その外から⑤番のアルダタイタンがやって来た!アルダタイタン伸びてくる!ダグネスウォーリアちょっと厳しいか。200mを通過。
サウンドアラベクまだ粘る!アイガーバロー詰めきれないか。アルダタイタンだ!一気にアルダタイタンが突き抜けた!
そしてジンテグロスが2番手に進出!しかし勝ったのはアルダタイタンです!』
阪神ジュベナイルフィリーズ
『第4コーナーをカーブして先頭はカノンエリチャン。一番人気のピカテブラーヴァは未だ最後方で直線コースへ向かいます。
先頭はまだカノンエリチャン、カノンエリチャン先頭。ホワイトライフ、外からモッツェラビットが来た!
モッツェラビット先頭に立つ!その外からマリンコスモス、一緒にルックリーゼル!
一番外からピカテブラーヴァがやってきた!ピカテブラーヴァ、モッツェラビット!
最内からベアトリクスハート!ベアトリクスハート!マリンコスモス、ピカテブラーヴァ!
しかし、しかしベアトリクスハートだ!ベアトリクスハートゴールイン!
ベアトリクスハートやりました』
朝日杯フューチュリティステークス
『4コーナーから直線コース。フレイムトータ先頭だが、一番人気アフテビトスが上がってきた!アフテビトスが上がってきた!
間からトリプルスマッシュ、更にはカノンディバティ。
大外からセダンアダムス横川 崇の鞭が唸る!
しかし先頭はアフテビトスか!アフテビトス、セダンアダムスが迫る!セダンアダムス現在の2番手!
しかし!アフテビトス先頭だ!アフテビトス先頭!
セダンアダムス2番手、カノンディバティ3番手!
アフテビトスだ!アフテビトス!一番人気は伊達ではなかった!アフテビトスゴールイン!アフテビトスやりました!』
***
『スプリンターズステークスから朝日杯フューチュリティステークスまでの中央GⅠレースを振り返ったわけですけど、臼井さんはどのレースが印象に残りましたか?』
『やはり菊花賞でしょうか。勝ったヴェンデッタはある意味偉業とも言える勝利でした。その後怪我で離脱してしまったのが残念でしたね』
『ヴェンデッタの早い復帰が待たれますね。それでは本日行われる有馬記念ついて―――』
***
「有馬を見ていると今年も終わりって思いますね』
「まだ中央レースは1日残っているが気持ちはわかる」
美浦笠原厩舎では調教師の笠原雅道と調教助手の田中翔哉がテレビで有馬記念を観戦していた。
笠原厩舎は今日出走する馬がいないため厩舎での観戦だ。
「フクオも球節炎がなければ有馬に出てたんですかね」
「人気投票は4位に入っていたし、そうなっていただろうな」
フクオは菊花賞後やや重度の球節炎(球節という脚の部位の炎症)と重度のコズミ(筋肉痛のようなもの)を発症させてしまい、現在放牧に出されている。
元々菊花賞優勝直後、馬主の水嶋さんからも次走を有馬記念に出したいと打診された。その際は笠原も菊花賞から有馬記念という妥当なローテーションに異はなかった。
その数日後フクオが跛行し怪我が発覚した。獣医の診断だとどうやらレースから発覚するまでの数日間、フクオが身体の異常を隠していたらしい。
それが良くないことで誰かに知られる訳にはいかないと考えていたのだろうか。
フクオの異常発覚後水嶋さんにその旨を伝えたが、その翌日どこから聞き付けたのか、マスコミがフクオが跛行したことを記事にした。
それだけならまだいいが、骨折疑惑のおまけを付け足したもんだから面倒なことになった。
フクオの父父であるトウカイテイオーが4度の骨折を経ていたり、母父のエイコーンゼイラーや母父父のセイウンスカイが共に屈腱炎で引退や長期休養を余儀なくされている事を例に出して、フクオの脚部不安について好き放題書いていたのだ。
それを見た水嶋さんが(というか主に奥さんや娘さんらしいが)真偽を問い合わせするなどの事態になった。
もっとも、こちらは隠しておきたいことなど一つもないので、休ませれば完治してまた走れることを説明したら納得してもらった。
フクオはこうなることを予知して隠していたのか?等とあり得ないことも考えてしまったのは内緒だ。
それはそれとしてあの記事を書いた出版社をうちの厩舎は出禁にした。他の厩舎にも今回の件について話をしておいたので、これからやりづらくなるだろう。ざまあみろである。
フクオも順調に快復しており、年が明けたら帰厩する予定だ。水嶋さんから春の大目標は天皇賞(春)との希望だった為、トライアルである日経賞か阪神大賞典を使う予定だ。
普段なら日経賞を使うんだが、遠征などピクニックと同義と言わんばかりに全く不利にならないフクオなら阪神大賞典の方がメリットも多い。水嶋さんがどう言うかだが、恐らく同意してくれるだろう。
「テキ、今日の有馬はどう見ますか?」
などと考えていたら翔哉が有馬の予想を聞いてきた。
「人気投票一位で今年の宝塚記念馬で凱旋門に挑戦したスフィアライダーとロードケラウノスの一騎討ちじゃないか?オッズの上でもこの2頭に人気が集中しているしな」
「やはりそうですかね。グランドビアッジョやアドバンストップが出ていないですし、今回は2強で決着か。フクオが出ていればまた面白かったんだろうな・・・
あ、そろそろファンファーレですね」
そんなことを呟きながら翔哉はテレビを注視し始めた。
実際、フクオが出ていたらどうなっていたか。中山2500m、フクオなら問題なくこなすだろう。
今年の3歳世代が牡馬牝馬共に強いことはエリザベス女王杯をラヴズフォーチュンが勝ち、マイルチャンピオンシップでゲイリーホーンとブランギャルソンが1-2フィニッシュを決めたり、ジャパンカップでダンシングウィナーが2着に入着したことからもわかる。
フクオが出れば勝てるとは言わないが、確かに面白いことにはなるだろう。
そう思いながら笠原もテレビを注視し始めたのだった。
***
『さぁ、まもなく第4コーナーのカーブに入る。
先頭はウィッチフレイム先頭。残り310mに15頭がかかります。
先頭はウィッチフレイム、2番手ゴールドアローズ、ゴールドアローズ2番手!カノントップラン来ている!
内の方からスフィアライダー!そして外から⑦番のロードケラウノス!ロードケラウノス飛んで来た!
残り200m!ウィッチフレイム先頭!スフィアライダー!外からロードケラウノスが早くも先頭!
内の方からスフィアライダーがやってきている!ロードケラウノス先頭!ロードケラウノス先頭!
内の方からもう一度ウィッチフレイム!
ロードケラウノス先頭!ロードケラウノス!ルォォォォォォドケラウノスゴォォォォルイン!
世代交代を決定的なものとしました!ルォォォォドケラウノスです!』
***
「やっぱ強かったですねロードケラウノス」
「ダービー馬はダービー後勝てなくなる傾向があったが、ロードケラウノスはその限りじゃなかったな」
「これで現役最強馬はロードケラウノスですかね。次は大阪杯かドバイか。まさか春天には来ないですよね?」
「わざわざ唯一負けたレースより200m長いレースを使うなんてことはないだろう。恐らくドバイさ。矢坂さんは海外志向が強いしな」
「海外ですか・・・じゃあ最終的には凱旋門を目指すんですかね?」
「かもしれん。もしドバイなら一度海外遠征を経験させるつもりなんだろう。日本初の凱旋門賞馬か」
日本競馬の悲願、凱旋門賞。1969年のスピードシンボリから始まった挑戦は半世紀以上過ぎた現在でも果たされていない。
日本競馬自体のレベルは上がった。ドバイ、サウジ、オーストラリア、香港。果てはアメリカのBCでも勝利するようになった。勿論欧州のGⅠすら勝つようになるに至った。それでも日本馬は凱旋門賞に届いていない。
それこそ日本馬は凱旋門賞に呪われているとすら言われるほどに。その呪いを打ち破るのは今回の勝利で現役最強を証明したロードケラウノスかもしれない。
もしくは、その現役最強に唯一土をつけた馬もその資格があるのではないか?
笠原はウイニングランをするロードケラウノスをテレビで見ながら思考に耽るのであった。
マンネリ防止の思い付きで
「そうだ、他のレースも描こう」
と考え各GⅠレースを描こうとした結果すごい難産になってしまいました。
しかもジャパンカップあたりで
「これあんまおもんないな」
と我に返ってしまったのが更に難産に拍車を掛けることになり、危うく作品自体がエタるとこでした。
自分で自分のこと苦しめるとか何やっているんでしょうね私。




