プロローグ
プロローグ〜世界の成り立ちの伝説
遥かな昔、生命も、その生命を生み出す海や大地さえまったく存在していない太古、世界に小さな「中心」が生まれる。
世界の中心は自転しながら周囲のさまざまな物質を引き寄せ、やがて巨大な「球」を形作り、それが大地となった。回転する大地はさらに水を引き寄せつづけた。
大地の一面が水に覆われて広大な海になったころ、海の底深くに沈んだ世界の中心に命が生まれた。
その命は海中で数を増やし、それらが海の水を吸い上げて成長つづけて水位が下がった結果、世界の空気の流れの中心に小さな島がそしてそれを取り囲むようにいくつかの大陸が、海底から姿を現した。海面に姿を現した大地の上に命は上陸し強い光を浴びて急速に増えた。なかでも、中央の島は命に覆われ、緑に覆われた。やがて大陸の上に2本の足で歩く命が生まれる。彼ら長らく大陸とその周辺の海しか知らず過ごしいたが、何世代かのちに海を渡る手段を作り出せるようになると、大陸を離れ海を渡った。彼らは雲の流れる方角ヘ向かった。彼らはそこが世界の中心であると感じた、彼らはそこから流れる強い力引き寄せていることも感じていた。ある者は波に飲まれ、ある者は力尽き大陸を引き返していったが、それでも向かう者はあと絶たなかった。そして遂に彼らを島を発見したそこは緑豊かな森と雲に届くほどの山脈があった、彼らは速やかに上陸したそこにはたくさんの命が溢れていた彼らは森の中心から強い力を感じ森の奥を進んでいた、森の中心には小さなの若木があった、その若木は最初に生まれた生命の末裔で世界の中心から力を受けて育っていた、彼らはその若木を大切に育ってたいつしかその若木を「ユグド」と名付けた。