艶めかしいきみの身体をガラス一枚で見る事ができない!
僕の住んでいるマンションは変わっている!
隣同士が、壁ではなく網が入った分厚い窓ガラスにスモーク
かかったガラスで仕切られた部屋で分かれているからだ!
___しかも!? 老若男女関係なく住んでいるマンション。
家族で住んでいる人もいるし、恋人同士で住んでいる人もいるよ。
*
僕の隣りの部屋の女性は角部屋で、、、?
僕以外の部屋の住人からは、見る事が出来ないんだ!
___それに、ずっと黙っていることだけど?
・・・彼女は、部屋にいる時は、、、?
【真っ裸】らしい。
服を着ていないのは、網が入った分厚いガラスからでもよく分かるが。
ちゃんと、見えている訳でもない!
ぼやけて見えているからこそ、興奮するのかもしれない!
___彼女が、僕が見ている事に気づいているのに、、、。
決して! 部屋の中で、服を着る事はないんだ!
逆に、見られている事に彼女も興奮しているのかもしれないよ!
▽
___たまに、隣の彼女と仕事の時間が重なり顔を合わせる事があるが
相当、美人な女性なんだ!
『___あぁ! どうも!』
『今から、お仕事ですか? 私もなんですよ。』
『・・・あぁ、それは偶然ですね!』
『___そうですね!』
___大した会話をした事もないこの女性に僕はときめいている。
時には大胆で、普段は控えめなこの女性に。
網が入った分厚いガラスからでも、感じるスタイルの良さや。
品の良さなど、僕の心が騒めくほど僕は彼女に夢中で。
___そんな僕を嘲笑うように、そっとベットの中へ。
毎日の、彼女と僕の日課のようになってしまったんだ。
*
・・・それから数ヶ月後。
彼女は、僕とのそんな関係に飽きたのか?
少しづつ、大胆になっていったんだ!
身体を、僕の方のガラスにくっつけて僕を挑発してくるんだよ!
近づけば近づくほど、彼女の身体をはっきり見れるところまで近
づくけど? やっぱりよく見えないようにこの網が入った分厚い
ガラスからは、見る事ができないんだよ! そのもどかしさだけが
僕に残るんだ。
【もっと彼女の身体を近くで見たい! いや? こうなったら
彼女の身体に触れたい! どうしたらいいんだろう?】
・・・そんな事ばかりが、僕の頭の中でグルグル回るんだよ!
▼
___そして遂に、彼女は僕を彼女の部屋に誘ったんだ!
『・・・あぁ、あの? もしよかったら? 私の部屋に来ませんか?』
『___えぇ!? いいんですか?』
『えぇ! 電球が切れて、男性じゃないと取り替えれないのでお願い
したいな~と思っていたので。 その代わり私の手作りの料理でよけ
れば、ご馳走しますよ。』
『___えぇ!? 本当ですか? 僕で良ければ電球ぐらい取り替えますよ。』
『___ありがとう、じゃあ! また後で。』
『___はい!』
___やっと、この日が来たな!
僕は、彼女の部屋に行けるぞ!
【ピーポーン】
『___はーい!』
『・・・あのう? 来ちゃいました。』
『どうぞどうぞ! 中に入ってください。』
___部屋に入ると?
可愛らしい女の子の部屋だった。
・・・それと?
気になったのは、彼女が着ていた部屋着が肌色でもしや、これは!?
___僕が、彼女が裸だと思っていたのは?
ひょっとして、この部屋着か!?
___僕は、何気に彼女に聞いてみた!
『___いつも、この部屋着で寝るんですか?』
『___えぇ! 似合ってませんか?』
『___いや? そうじゃありませんよ! よく似合ってます!』
___やられた! 僕が見ていた彼女は真っ裸ではなく! この肌色の
部屋着を着ていたせいなのか? 勘違いしていた僕は恥ずかしくて顔が
赤くなってしまった。
『___どうしたんですか? 部屋が熱すぎますか?』
『___いいえ、早速! 電球取り替えますね!』
『___あぁ、はい!』
___僕が電球を取り替えているうちに、彼女は予め作って
いた料理を温め直してくれた。
『___出来ましたよ! 味は保証しませんけどね!』
『いやいや? とっても美味しそうですよ。』
『___わーあ! 嬉しい! もっと食べてくださいね。』
『___はい。』
___味も見た目も最高に美味しかった。
僕はどれぐらいぶりに、女性の手料理を食べたのだろう。
こんな、彼女がいたら幸せだろうなとふと思った。
『___今日は、ありがとうございました。』
『いえ、こちらこそ! 手料理頂いちゃって! ありがとうございます!』
『良かったら? また遊びに来てくださいね!』
『___あぁ、はい!』
___僕はそれだけでも嬉しかったんだ。
例え? 彼女が真っ裸ではなくても、、、。
*
きっと、彼は私が服を着ていると思っているわ!
___本当に部屋にいる時は、【真っ裸】なのにね!
最後までお読みいただきありがとうございます。