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艶めかしいきみの身体をガラス一枚で見る事ができない!

作者: 七瀬





僕の住んでいるマンションは変わっている!

隣同士が、壁ではなく網が入った分厚い窓ガラスにスモーク

かかったガラスで仕切られた部屋で分かれているからだ!



___しかも!? 老若男女関係なく住んでいるマンション。

家族で住んでいる人もいるし、恋人同士で住んでいる人もいるよ。



僕の隣りの部屋の女性ひとは角部屋で、、、?

僕以外の部屋の住人からは、見る事が出来ないんだ!



___それに、ずっと黙っていることだけど?

・・・彼女は、部屋にいる時は、、、?


【真っ裸】らしい。

服を着ていないのは、網が入った分厚いガラスからでもよく分かるが。


ちゃんと、見えている訳でもない!

ぼやけて見えているからこそ、興奮するのかもしれない!




___彼女が、僕が見ている事に気づいているのに、、、。

決して! 部屋の中で、服を着る事はないんだ!


逆に、見られている事に彼女も興奮しているのかもしれないよ!



___たまに、隣の彼女と仕事の時間が重なり顔を合わせる事があるが

相当、美人な女性ひとなんだ!


『___あぁ! どうも!』

『今から、お仕事ですか? 私もなんですよ。』

『・・・あぁ、それは偶然ですね!』

『___そうですね!』




___大した会話をした事もないこの女性ひとに僕はときめいている。

時には大胆で、普段は控えめなこの女性ひとに。


網が入った分厚いガラスからでも、感じるスタイルの良さや。

品の良さなど、僕の心が騒めくほど僕は彼女に夢中で。


___そんな僕を嘲笑うように、そっとベットの中へ。

毎日の、彼女と僕の日課のようになってしまったんだ。






・・・それから数ヶ月後。

彼女は、僕とのそんな関係に飽きたのか?

少しづつ、大胆になっていったんだ!


身体を、僕の方のガラスにくっつけて僕を挑発してくるんだよ!

近づけば近づくほど、彼女の身体をはっきり見れるところまで近

づくけど? やっぱりよく見えないようにこの網が入った分厚い

ガラスからは、見る事ができないんだよ! そのもどかしさだけが

僕に残るんだ。


【もっと彼女の身体を近くで見たい! いや? こうなったら

彼女の身体に触れたい! どうしたらいいんだろう?】



・・・そんな事ばかりが、僕の頭の中でグルグル回るんだよ!





___そして遂に、彼女は僕を彼女の部屋に誘ったんだ!


『・・・あぁ、あの? もしよかったら? 私の部屋に来ませんか?』

『___えぇ!? いいんですか?』

『えぇ! 電球が切れて、男性じゃないと取り替えれないのでお願い

したいな~と思っていたので。 その代わり私の手作りの料理でよけ

れば、ご馳走しますよ。』

『___えぇ!? 本当ですか? 僕で良ければ電球ぐらい取り替えますよ。』

『___ありがとう、じゃあ! また後で。』

『___はい!』




___やっと、この日が来たな!

僕は、彼女の部屋に行けるぞ!



【ピーポーン】


『___はーい!』

『・・・あのう? 来ちゃいました。』

『どうぞどうぞ! 中に入ってください。』



___部屋に入ると?

可愛らしい女の子の部屋だった。


・・・それと?

気になったのは、彼女が着ていた部屋着が肌色でもしや、これは!?


___僕が、彼女が裸だと思っていたのは?

ひょっとして、この部屋着か!?


___僕は、何気に彼女に聞いてみた!


『___いつも、この部屋着で寝るんですか?』

『___えぇ! 似合ってませんか?』

『___いや? そうじゃありませんよ! よく似合ってます!』




___やられた! 僕が見ていた彼女は真っ裸ではなく! この肌色の

部屋着を着ていたせいなのか? 勘違いしていた僕は恥ずかしくて顔が

赤くなってしまった。


『___どうしたんですか? 部屋が熱すぎますか?』

『___いいえ、早速! 電球取り替えますね!』

『___あぁ、はい!』




___僕が電球を取り替えているうちに、彼女は予め作って

いた料理を温め直してくれた。


『___出来ましたよ! 味は保証しませんけどね!』

『いやいや? とっても美味しそうですよ。』

『___わーあ! 嬉しい! もっと食べてくださいね。』

『___はい。』




___味も見た目も最高に美味しかった。

僕はどれぐらいぶりに、女性の手料理を食べたのだろう。

こんな、彼女がいたら幸せだろうなとふと思った。



『___今日は、ありがとうございました。』

『いえ、こちらこそ! 手料理頂いちゃって! ありがとうございます!』

『良かったら? また遊びに来てくださいね!』

『___あぁ、はい!』




___僕はそれだけでも嬉しかったんだ。

例え? 彼女が真っ裸ではなくても、、、。








きっと、彼は私が服を着ていると思っているわ!

___本当に部屋にいる時は、【真っ裸】なのにね!






最後までお読みいただきありがとうございます。

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