1位:にんぎょひめ(かわいいひろいむすめさん)、人魚のひいさま(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)、小説
人魚姫です!!!
だれがなんと言おうと人魚姫です!!!
彼女をおいて他にヒロインはいません!!!
わたしが3歳のときに初めて買ってもらった絵本が「にんぎょひめ」でした。
3歳児にはどうしても理解できないことがありました。
「しかし にんぎょひめは おうじさまを させませんでした。
おうじさまを こころから あいしていたからです。」
…「あい」ってなに?
どれだけ努力しても振り向いてくれず、命を救ったのが自分だとも気付いてくれず、あまつさえ他の女と結婚しちまうおうじさま。
3歳児はかんがえました。
「あい」とは、こんなろくでもないおうじさまを刺せなくするものだ、と。
たぶん「すき」のおおきいやつだ、と。
たとえるならば、たけのこよりも、きのこ。
たとえるならば、みどりよりも、みずいろ。
たとえるならば、あんぱんよりも、メロンパン。
たとえるならば、もりそばよりも、オムライス。
きっとそんなかんじだ、と。
3歳児は打ち震えました。
「あい」とは、なんとおおきなものか、と。
なぜなら3歳児はいくら好きでもきのこのために死ねません。
エブリバーガーでもだめです。
ねるねるねるねは作るのが楽しいだけです。
ペコちゃんあめはべたべたするので嫌いです。
でもにんぎょひめは、おうじさまをあいしていたから死を選びました。
誰かのために死ねるってどういうことでしょう。
誰かの幸せのために自分を犠牲にできるそれはなんでしょう。
…「あい」ってなに?
その後3歳児は「あい」を探し求めた結果りっぱな活字中毒になり、JS6のころには文学少女と呼ばれたそうです。
めでたしめでたし。