表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2020年 時間の旅  作者: K-LION
7/80

二章 少年時代



18年前


ある小さな一軒家の小さな庭で、3人の子供が木につるされたブランコで遊んでいる。


「はやく かわってよー」


皐月がブランコの脇で、いつまでも代わってくれない秋人に向かってゴムボールを投げつけているが、秋人はまったく代わる気がないらしく夢中でブランコをこいでいる。

僕は自分の家のブランコなので、普段から遊んでいるため2人の様子を楽しそうに眺めている。


僕達は家が近所なのでよくこうして3人で遊んでいた。

そうは言っても遊ぶ時はいつも秋人と皐月が玩具を取り合い、それを僕が眺めるというのがひとつの遊び方だった。

最終的には皐月が怒りだし、秋人がそれを抑えるためにあれこれするというのもいつしかお決まりになっていた。


その日はブランコの取り合いになり、いつもの様に皐月が怒っていた。

さすがにボールを投げ続けられた秋人が根負けして代わってやると皐月はぶすっとしながらブランコをこぎ始めた。

秋人はさっきまでと打ってかわって皐月に謝りながら皐月の背中を押していた。


当時の僕は2人を見て、初めから仲良くしてればいいのにと思っていたが、今考えるとこれが2人のちょうどよい関係に見えてくる。

2人は今に至るまでずっとこんな関係だからそう見えるのが当然と言えば当然である。


「それで誕生日には何をプレゼントする予定なんだ?」


子供頃を思い出しながら秋人に尋ねた。

返事がない。

どうやら寝てしまったようだ。


「人のベッドで勝手に寝るなよ・・・」


そうつぶやいて僕も床の上で横になった。

子供頃を思い返していたら、あっさりと眠りに落ちてしまっていた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ