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2020年 時間の旅  作者: K-LION
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プロローグ

「それで今度は何の研究をしてるの?」  


秋人は壊れた機械を元の場所に戻しながら答えた。


「えっと物質の分解と再構築についての研究だな。理論が確立したら物質転送に応用させる気らしいぞ」


皐月は尋ねはしたが聞いてはいないようだ。


「それで計は?」


「お前の豪速球を避けて計算を継続中みたいだ。」


「まったく…」


その時、研究室のドアが開き、赤木教授が入ってきた。


神山(こうやま)! 今空いてるか!?」


その声でもう1つの影が動き出した。神山 計である。計は秋人とは違い、白衣はきれいで身なりをきちんとしている。


「何ですか教授。また、チェスの相手ですか?」


「違う違う! 今度は囲碁だ。チェスなんかよりはるかに戦略が広がりそうだからな」


教授は特にチェスを極めてもいないのにそんなことを言った。


「コンピューターと対戦すればいいじゃないですか。その方が強くなれますよ。」


「それじゃあ味気ないだろ。やってもつまらん!」


計は小さなため息をついた。最近教授はボードゲームにはまっていて何度も相手をさせられていたからだ。


「すいません教授、今からお昼を食べに行く約束なんです。また、次の機会でもいいですか?」


「かまわないぞ。ここのところ暇だからな。」


「失礼します。」


計はそう言って秋人と皐月を連れて足早に研究室を後にした。

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