4日目(午前) 少女と朝食と・・
朝の日射しがカーテンの隙間から照らし、その日射しの眩しさで目を覚ました俺。目の前には、一人の少女が・・・・・。って少女!?
「お兄ちゃん。やっと起きた。起きるの遅い。」
その少女は、落ち着いた感じの子で髪は白くて短く目が青い、物静かそうな子だ。片手には、読みかけであろう本を持っている。
「お兄ちゃん、どうかしたの?」
「あ、いや、何でもないよ。それより君はどこの子なのかい?」
俺が、そう聞くと彼女は首を傾げてこう言った。
「それが、私にも解らないの。気が付いたら、ここにいたし。」
俺は、慌てて部屋を飛び出し宿屋の少年と少年の母を呼んだ。すると、少年の母が思い出したのか俺に話してきた。
「そういえば、ヤヨイがあなた一人じゃ淋しいだろうからって、ここでのパートナーをあなたに与えますって言ってました。で、その子がタケルさんのパートナーみたいですね。確か、名前はシイナちゃんでしたよ。」
シイナは、俺の服を引っ張りながら喋りかけてきた。
「お兄ちゃん、お腹空いた。何か欲しい。」
確かに、俺も腹が空いて死にそうだ。シイナは俺をじっと見つめてお腹が空いたのをアピールしてくる。
「はぁ、仕方がない。シイナ、街に行って何か食べに行こうか。」
俺は、そうシイナに言ってシイナと手を繋ぎながら宿から、街の食べ物屋の並ぶ街道へ移動した。
街道のある店の看板に俺にはとても懐かしい料理名が書いてあった。それは、ハンバーガーだ。
現実で俺が三度の食事より食ったであろう食べ物だ。シイナも看板に描いてあるハンバーガーの絵に夢中だし、ハンバーガーを食べるか。
「ハンバーガー2つお願いします。」
店員にオーダーを頼んで1分もかからない間にハンバーガーが2つ運ばれてきた。
シイナは初めて見るハンバーガーに興味津々だ。俺も、久しぶりに食べるハンバーガーがとても美味く思った。食べながら俺は、昼からのことを少し考えた。そして決まったのは、昼からは仕事探しで俺は、昼から仕事探しに行くのだった。