コンビニの山田です2
ーーーー草木も眠る丑三つ時…ではなく、
お昼の12時に俺はコンビニへ来ていた。
なんでかって?アイツに会いたくないからだ。
「流石に幽霊だから昼はいないだろ」
そう言いながら買い物を済ませ、トイレに向かうと
ガタガタと掃除用具入れが揺れている。
まさか…な?
ドンッ!
「オロナミンCー!」
「…」
「うらめしやーでした。てへっ」
「てへっじゃねぇよ!なんでお前がいるんだよ!今昼だぞ!」
「んー、お昼でも夜でもあんまり関係ないですよ?
最近の幽霊は進化していますからね」
知らんわそんな幽霊事情。
「で、なんなの」
「あれからずっとここにいるんですけど、全然驚いてくれなくて…」
まぁ…うらめしやーと栄養ドリンクを間違えるくらいだからな。そりゃ誰も怖がらんわ。
「どうすれば怖がって貰えるんですかねぇ?」
「知らん」
「そんな冷たいこと言わないでくださいよー
あ、今のは幽霊ギャグです」
「帰るわ」
「待ってくださいって!!!呪いますよ!」
くそっ!こいつに本当にそんなことができるかは知らんが、一応幽霊なので、呪われる可能性はないとは言えない。とりあえず、ありきたりなことでも言っとくか。
「そうだな、なんか怖いBGMでも流しながら登場するのはどうだ?」
「なるほど!頭良いですね!じゃあ練習させてください!」
そう言って山田はまた掃除道具に入っていった。
すると中から、陽気なサンバの音楽が流れてきた。
そしてドンッ!と扉が開く。
「うーマンボっ!チャチャチャ!」
やっぱり家に帰ることにした。
自分でも意味がわからん作品ですね