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○眞一郎の本領?!


 一斗は眞一郎が入院している病院に着いた。そして、眞一郎が入院している病室へと向かった。

コンコン。

ドアをノックする一斗。

『どうぞ。』

中から眞一郎が言う。

ドアを開け中に入る一斗。

『悪いなぁ〜。あまりにヒマでお前の授業が終わるのが待ち遠し…かっ……た………。』

眞一郎は一斗の顔を見て言葉が止まった。

『一斗、その顔のキズ、どうしたんだよ。』

心配する眞一郎。

『コケただけだよ。大した傷じゃない。』

ウソを言う一斗。

『ウソだな。誰にやられた?』

眞一郎は一斗のウソをすぐに見破った。

『ウソじゃない。コケただけだ。』

『もしかして、三年の島田か?』

鋭い眞一郎。

『……………。』

黙り込む一斗。

『オレが原因か?』

『………………やっぱ、シンにはかなわないな。』

一斗は諦めて眞一郎に今朝学校であった出来事を全て話した。



 眞一郎は一斗の話しを聞いて疑問を抱いた。

『島田を黙らせたヤツは誰?』

『そう言えば、見たことなかったな。』

一斗を助けた青年が誰なのか今になって気になり始めた一斗。

『一斗、助けてもらっておいてお礼とか言ってないんだろう?』

一斗の顔を見て、眞一郎は睨みつけた。

『言ってない……。』

眞一郎に睨みつけられ、腰が退ける一斗。

『やっぱりな。まぁ、だいたいの予想はつくから明日、ちゃんとお礼を言いに行った方がいいぞ。』

『お前、誰か分かるのか?』

眞一郎の言葉に驚く一斗。

『予想だけどな。』

照れる眞一郎。

『凄いな。さすが女の子求めて全クラス調査してるだけわあるな。』

素直に眞一郎の凄さを認めたくなかった一斗。

『素直に褒めろよ。』

『シンが凄いと面白くないからな。』

笑いながら言う一斗。

『とにかく、明日、お礼を言いに行けよ。三年の石井(いしい) (あきら)って言う人だと思うから。』

『マジで行くのか?』

『当然。それに一斗は仲良くなってた方がいいぞ。いろいろと。』

ニコッとして言う眞一郎。

『いろいろって、なに?』

最後の言葉に疑問を持った一斗が眞一郎を問いただす。

『ナイショ。』

『せっかく、シンの為にエロ本、見舞いの品に買って来たのにな。』

眞一郎に話させようとモノで釣る一斗。

『え、マジ。早くくれよ。』

『その前に、石井とか言うヤツのこと話せ。』

『ん……分かったよ。』

眞一郎は一斗の思惑通り石井の事について話し始めた。

石井は一斗の家と同じように大企業の子息で、さらに、高校生でありながらゲームメーカーの会社を立ち上げ、その会社の社長を務めている。さらに、その会社は今、急成長を続けている。島田との関係は、ゲームの機械を作る過程で必要な部品をたまたま島田の父親が経営している工場と契約していたため、立場的に石井の方が上になっている。

『さぁ、話したんだから見舞いの品、くれ。』

嬉しそうに言う眞一郎。

『あ〜また今度な。』

当然、そんなものを買って来ているはずがないのでごまかす一斗。

お見舞いの品で、エロ本を買って来るのは、ある漫画の会長か主人公の妹ぐらいでしょう。

『ウソついたのか?』

一斗を睨みつける眞一郎だった。



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