第6話 ぽんこつ神様はやっぱりぽんこつ!?
まのんが電車で妊婦さんに席を譲ったかと思いきや。。。
1万円で買った西郷さんの銅像を落として......
「あ!銅像 (どうぞう) 」だって。
『そりゃ、誰だって席を譲ってくれたと思うやんけ!
わしかて、こいつはええ奴って思った訳よ。。。
そしたらさぁ!聞いてくれよ~
ええ奴かと思ったら、あの極悪まのんやで。。。
なんであんな奴の願いを叶えなあかんねん!
天罰下れ!!』
『なんか言ったかぁ~ぽんこつ!』
『いや~まのんさんはいい人だなって。』
『よろしい』
でさ、願いを叶えるには3回の善行が必要なんやけど、
あのまのんが、またまたやりやがったんよ!
まのんがさ、帰りにスーパーへ寄って
九州醤油ポテチとコーラー、ナゲットを持って
レジに並んでたら、
前の小さな女の子が会計で10円足りなくて、
店員さんが困ってる訳よ。
「ごめんね~この人参は税込みで110円なんだ、
あと10円無いかな~」
「ママがね。100円だからって、100円持たせてくれたの。」
「そっかぁ~どうしようかなぁ。。。」
『なんだよ!早くしてよ!早く帰ってゲームしたいのに!!
しょうがねぇ!お金を用意しとくか!
私はニコニコ現金主義なのだ!』
嘘つけ!キャッシュレスの使い方を知らんだけやんか!!
「えぇと、全部で1010円だから、あと10円玉っと……
おっとっとっとっと! 10円玉を握り損なったぁ!」
10円玉がひゅ〜〜〜っと宙を飛んで、
レジのキャッシュトレーにポコンとのったのよ!
「えぇ!?お客様!よろしいのですか!ありがとうございます!!
お嬢ちゃん、よかったね~、
後ろの優しいお姉さんが出してくれるって。」
「ほんとぉ♪お姉ちゃん、ありうがとう♪」
「あははは、いえいえ。。。」
(10円あれば、あと5円でうまか棒買えるぅ!返せ!!)
『おぉぉぉ!この娘!今度は女の子の危機を救った!
まさに本物の善人じゃぁ!あと一回の善行で合格じゃ!』
っとまあ、ぽんこつ神様が勝手に勘違いしたんじゃない。。。
アホちゃうか?
私は10円も損したんだぞ!10円を失う者は、駄菓子すら買えぬ!!
あぁ~1週間は凹むわぁ……。
『くそー!二度までもまのんに騙された!』
『だから、あんたが勝手にまた勘違いしたんじゃない!』
でもな、さすがに3回は騙されんぞ!っと思たんよ。。。
で、まのんがマンションに帰って玄関を開けたら、
悠斗君の悲鳴が聞こえてさ。
「まのん!助けてくれ~
トイレットペーパーを持って来てくれぇ!」
まさに、悠斗君の絶体絶命のピンチだったのだ!
まのんは、トイレットペーパーを持って、
迷うことなく、トイレのドアを開けて、
しゃがんでいる悠斗君に手渡したのじゃ!
(よく考えたら、ドア開けるか?)
『この娘は一人の男の人生最大のピンチを救ったぁ!
合格じゃ!願いを叶えるに値する善人じゃ!』
と思ったわけさ。。。
『って、ゆーか。それ善行か?どんな判断基準してるの?
トイレットペーパーを使い切って、補充しなかったのは私だけどねぇ♪
あっかんべぇ!』
『てめぇー!根っからの極悪人じゃねぇか!!』
『全部、あんたが勝手に勘違いしたんじゃん。私は知らんよ~』
『もぉ!師匠にお前で申請しちゃったよ~』
『キャンセルすれば~♪』
『1回出したものは、取り消せないんじゃ!!
どーしてくれんだよ!!まのん!!!』
『ほぉ~じゃ~、守乃ちゃん推しの件、師匠にチクるよ。』
☆キタのぽんさんは、守乃ちゃんのセクシーコスプレ写真を見て以来、
一目惚れして神様でありながら、守乃ちゃん推しになったのでした。
『あ、まのんちゃん。10円損してんだよね。神ちゃまがあげるよ。』
『あんがとよ。あと肩が凝ったから、もんでくれる。』
『はいぃ!喜んでぇ♡』(いつか天罰を下す!)
そんなこんなで、わしは『願叶え神』としてまのんを選んだのじゃ。
さあ、いよいよ!
まのんとキタのぽんのぽんこつバディ結成だぁ!!
当作品はフィクションです。