第43話 オタ研の恋模様
昨夜、彩夏ちゃんの誘いを断り切れず、
まのんには塾バイトと嘘をつき、二人で食事に行って奢り、
帰り道の雰囲気のいい公園ベンチで談笑。
それを目撃したまのんの嫉妬の追及をシュークリームと
とっさの源蔵同行説によって逃げ切った悠斗君であった……が。
翌日の部室で彩夏ちゃんが放った一言で……撃沈!!
「悠斗先輩!昨日はごちそうさまでした!
また二人で食事に行きましょう♡」
修羅場MAXきたぁー!(嬉)byキタのぽん
だが、リアル神様は善人の悠斗君を見捨てなんだ。。。
が。ずれた神様やなぁ。
*ちなみに、わしも神様じゃよ。。。byキタのぽん
事情を知らない法の女神 守乃ちゃん♡の一言が、
状況を一変させたのじゃ!!
「悠斗先輩。まのん先輩がいるのに、
後輩といっても他の女性と一緒に二人で食事は
道徳的に如何と思います。」
(え?守乃ちゃんは私たちが
付き合ってるって思ってるの!?)byまのん
「彩夏ちゃんも彩夏ちゃんよ!
まのん先輩の前で悠斗先輩を誘うなんて破廉恥だわ!」
「えぇ!?まのん先輩と悠斗先輩は付き合ってるんですか!?」
by彩夏、香純、源蔵
「そりゃ、そうでしょ。同居して授業もサークルも一緒で
ほぼ365日24時間一緒にいるんだから。
付き合って無いって、ありえないでしょ!?」
「え?悠斗先輩もまのん先輩もお互いに幼馴染で
そんな関係じゃ無いって、言ってましたよね?」
by彩夏、香純
「そうだよ!幼馴染だよ!」by悠斗
(今は……そうとしか言えない。)
「そうよ!」byまのん
(私は三澄君と結婚するの……そのはず……
なんか分からなくなってきた......)
ここで悠斗君が言い放ったのだ!
「だが、俺の優柔不断な行動で迷惑を掛けたと思ってる。
彩夏ちゃん、香純ちゃん。そして、まのん。
ごめん。」
おぉ!ここでまのんに告白か!?byキタのぽん
「オタ研にとって今の雰囲気はよくないと思う。
彩夏ちゃんも香純ちゃんも、俺にとっては大事な後輩なんだ。
まのんは大切な幼馴染であり、
一緒にオタ研を作り上げた戦友なんだ。」
(このセリフ完璧!俺ってナイスガイじゃね?)
「悠斗……」byまのん 「きゅぃ~ん♡」by彩夏、香純
「守乃ちゃん、厳ちゃんを含めて、
このオタ研をみんなで楽しみたいんだよ。
だから、みんな自由に誰とでも遊びや食事に
行っていいと思うんだ!」by悠斗
(決まった!どうだ!まのん惚れたかぁ!?)
「そっちかぁぁぁいぃ!!!」by一同
「だから、これから俺は堂々と、誰とでも遊び!食事に行くぞ!!」
「なんでやねん!」
ドッテぇ!【一同、コケる。】
「まあ、そうね。オタ研は全員が仲間であり、友達よ。
自由に交流したらいいと思うわ。
ただ、節度を持って隠し事や嘘は無しね。」byまのん
あれ?愛しの守乃ちゃん♡が何か言いたそうやけど……
源蔵 vs 守乃ちゃん♡バトルきたぁー!
「異議あり!それだと私と源蔵も仲間で友達ってことですよね!?
こんな無法者となんて絶対ありえません!!」
「そりゃ、こっちのセリフだ!古い慣習、法律、規則にしばられて
頭をアップデート出来ない守乃なんかありえん!」
「なによ!」vs「なんだよぉ!やるのか!!」
「まあ、まあ、守乃ちゃんも厳ちゃんも落ち着いて!」by悠斗、まのん
「なによ!文句あるの!?」vs「あるに決まってるだろ!」
守乃ちゃんが源蔵の肩を押し、厳ちゃんが押し返す。
あれ?この流れ……コント始まりか!?byキタのぽん
二人が顔を突き合わせて、睨み合ってる!やばい!!
「守乃ちゃん、厳ちゃん、ケンカはだめよ!!」by彩夏、香純
あかん!二人とも熱くなっとる!!
「なろぉー!」vs「このボケ!」
この流れはチューが来るぞぉー!
チューだけはやめてぇー!わしの守乃ちゃん♡!!byキタのぽん
守乃「♡きゅん♡」vs「♡きゅん♡」源蔵
【一同、コケる。】
「今日は、このくらいにしといてあげるわ。」by守乃
(やばい......不覚にも源蔵に一瞬、きゅんとした。。。なんで?)
「ふん!口ほどにもないやっちゃ。うえぇーん(泣)」by源蔵
(守乃......ないない!何を考えてんだ俺!)
「はぁ~厳ちゃん。お姉ちゃんが飴ちゃんあげまちゅからねぇ~
泣くのはおよしなさい♪」by香純
「守乃お姉ちゃんは怖いわねぇ~よしよし、彩夏お姉ちゃんが
友達になってあげるからね。泣かないで♪」by彩夏
「ちょっと、やめてよ!また私一人が悪者みたいじゃない!」by守乃
やっぱり、コントに入っとったんかぁーいぃ!byキタのぽん
あかん。オタ研1年生全員……まのんに染まってもた。。。
せやけど、チューはせんのや。。。(よかった♪)
そんなこんなで、オタ研名物コントになり、
修羅場を回避できた悠斗君でした。
めでたし、めでたし
めでたくねーよ!
結局、悠斗は私のことを、どう思ってんのよ!?byまのん
(なんか、もやもやするのは.......なんで!?)
当作品はフィクションです。




