第3話 クセ強新入生、襲来!バトル開幕!!
あ〜あ。
もう、大学二年生だなんて……はやっ!!
授業はどんどん難しくなるし......
今さらだけど――奇跡とはいえ、
大学に来たことをちょっと後悔してる私なの。
でね、今日は授業のあとに新入生の
「オタク文化研究サークル」体験会があるんだって!
……あ〜、面倒くさい!!
部員が4人を超えると部室がもらえるらしくて、
うちの副部長・悠斗が勝手に新入生にビラを配りやがった。
でも、部室があれば堂々とポテチを食えるな……♡(そこ大事)
イケメンの悠斗だから、女子がわんさか集まる。男子はちょっとだけ。
しかも、本人は教授に呼ばれて遅刻なのよ。。。
今は未公認サークルで部室が無いから、学食で私ひとりが対応!
いや、私、ぶっ飛びコミュ障なんですけど!?
悠斗、どうしてくれんのよ!!
案の定――
「……え、なんであの人、学食でポテチ食べながら、
2リットルコーラ抱えてんの?」
そんな視線を送られ、新入生の大半が去っていった。。。
結局、残ったのは女子3名、男子1名。
……で、そいつらがクセ強すぎた。。。
一人目!:法栗 守乃 18歳
超厳格な道徳・法律ガチ勢メガネ美女子。
好きな分野:セクシー系コスプレ。
……真面目の方向、そっちかーい!
「あなたが部長さんですか?」
「は、はい、私が部長の尼砥です。入部希望ですか?」
「はい」
「じゃあ、この入部希望届を書いてもらっていいですか?」
「はい。この入部希望届......
個人情報取扱い規約と サークル運営規定はありますか?」
悠斗!今すぐ来いぃ!!
二人目!:宇藤 香純 18歳
おっとり乙女系だけど、ぶっ飛び成分高め。
好きな分野:戦隊・SF・メカ。
……乙女の趣味、そっちかーい!
「すみませ〜ん♪ わたし〜カンタムが好きなんですぅ〜♡
先輩はどのカンタム派ですかぁ〜?」
ヤバい。お腹いっぱい。。。
三人目:上杉 彩夏 18歳
宝丘の男役風。中身は超乙女。
好きな分野:ブリキュアン、胸キュン恋愛。
……めちゃくちゃ乙女やないかーい!
「あ、キミが部長さん? 今日からキミはぼくの推しね♡」
悠斗ぉ!私の胃が破裂するぅ!!
四人目:加藤 厳蔵 18歳
優柔不断・陰キャ・正義感ありのフツメンロン毛。
好きな分野:アニメ、ゲーム、漫画全般。
……その名前でオタクかぁーい!!
「ちわっす。ここ、オタク研っすか。……仮入部でいいすか?」
悠斗ぉぉぉ!無理ゲーだぁぁ!!
私にゃ、こいつらムリだぁ!!どないせーちゅーねん!!
都会のオタク……怖いぃぃぃ(泣)
……そして修羅場は始まった。
守乃(厳格女子) vs 厳蔵(陰キャ男子)――
この二人、今後も天敵になるのよ……(泣)
「そこの男性、先輩の前で足を組んでゲームするなど言語道断!
先輩、罰則規定を言ってやってください!!」
「面倒くさいな……構うなよ!」
「大学生なら、礼儀をわきまえなさい!」
「それが初対面の人に対する態度かよ!」
「まぁまぁ〜仲良くしよぉ〜♡」by香純
「そうだよ、子犬ちゃんたち!」by彩夏
『おい!油を注ぐな!!』byまのん
「外野に発言権はありませんわ!」 守乃が斬り込んだぁ!
「あぁ~めんどくさいぃ~やだなぁ~♡」 でた、香純ぶりっ子!
「君、ぶりっ子はやめなよ!」 宝丘もどき!
「なんちゃって男は黙っとけ!」 モブ男、ツッコミ弱ぁ!
「モブ男こそ、すっこんどきなさい!!」 守乃に戻った!
『おい、まのん!よくこんな時にポテチ食えるな!?』by神様
『あんたは黙っとけ!』byまのん
「うえぇ〜ん」by厳蔵
「泣くなよ! あんたが悪いんでしょ!」by守乃
「泣かないで、お姉ちゃんが飴ちゃんあげまちゅよ〜♡」by香純
「かよわいMyハニー!泣かないで♡」by彩夏
「ありがと、お姉ちゃんたち♡」by厳蔵
……あれ? 私だけ悪者ポジションになってない?by守乃
「ちょっとやめてよ!私だけが悪者みたいじゃない!
そこの『ぶりっこ爆弾』と『ブサ美男もどき』も散々、言ったくせにー!」
「何よ〜!」「何だと!?」「この堅物が!」「ぶりっこ爆弾!」
「安売り王子!」「モブ無礼マン!」
飛び交う罵声。完全に修羅場だよ。。。(涙)。
もう、誰か早送りボタン押してぇ〜!(涙)
よかったぁ、今回は出番が無くて♪』by神様
……って、これ
絶対、私に《《流れ弾》》くるやつじゃん!! byまのん
当作品はフィクションです。




