第27話 私は無罪だ!!
翌日、悠斗パパママがまのんの家に行ったんじゃが……
まのんは元気にお菓子とジュースをもらいに出張中。。。
「あれ?ママ、見てあの車!!」
「あれは!世界に3台しかないボルシェ999じゃない!!
パパも欲しがってたのに手に入らなかった名車じゃない!!」
『いや……その車。違うんだけどなぁ~』byまのん
「この村にここまでのお金持ちがいたとは……」
「でも、お家とかは質素よね。能ある鷹は爪を隠す?
謙虚なご一家なのね。お家柄もよさそうよ!!」
『いやいや、お父さんは普通の会社員で農家と兼業ですけど。』byまのん
「ごめんくださ~い!尼砥さんのお宅でしょうか?」
「はい。」(まのんちゃんだ♡)byパパママ
「すみません。悠斗の両親です。いつも悠斗がお世話になっています。」
(ぬぅおぉー!とんでもなく清楚で可憐で
スタイル抜群の超絶美少女やんけぇ~!!)by悠斗パパ
(WOW!!あの悠斗でも、もったいな過ぎる大和撫子だわ!!)
by悠斗ママ
「申し訳ございません。今は、全員出払っておりまして。
よろしければ、お上がりください。」
(お~!礼儀正しく、気遣いができるよい娘だ!!)byパパ
「今、お茶をお出しいたします。しばらくお待ちください。」
(きゃぁ~お嬢様の中のお嬢様だわ!!)byママ
「お熱いので、お気を付けください。」
(すげえぇ!お茶を入れる所作も手馴れていて、
いい奥さんになるぞ!!)byパパ
(いいわぁ~こんなお嫁さんなら、
わたくしも上手くやって行けるわぁ~)byママ
そして、約1時間ほど会話しても、誰も帰って来ず、
パパ、ママは帰るんじゃが……
「では、長居をして申し訳ない。ご両親によろしくお伝えください。」
「いえいえ、道中、お気を付けください。ごきげんよう。」
それで、パパ、ママが顔を見合わせて、頷いて。。。
(悠斗のお嫁さん。決定!!確定!!)
「ママ。決定だね!」
「そうね!こんなに素晴らしいお嬢様は見たことが無いわ!!」
「洋服だって、東京のお嬢様たち以上にお洒落だし、
薄っすらネイルやリップとかポイント、ポイントで可愛いし、
こんな田舎で『ごきげんよう』って、なんて可憐なの!!」by悠斗ママ
『この娘。。。本当にまのんか!?』 byキタのぽん
『あぁ~たぶん、いとこの華怜ちゃんだよ♪』byまのん
『これに関しては、私は無罪だからね!
悠斗パパママが勝手に勘違いしたんだから。』byまのん
『確かに……』byキタのぽん
(言っちゃ悪いが、悠斗パパママ、ぽんこつちゃうか!?)
♡華怜ちゃん♡
まのんと同い年のいとこで、隣町在住。
お父さんと一緒にまのん家に遊びに来ていたのだが、
華怜ちゃん以外、全員が外出中に悠斗パパママに遭遇したのだ。。。
華怜ちゃんは幼い頃、お父さんが酒飲み&ギャンブラーで
家計が苦しかったが……
メガBIGGで13億円当選して、家族は一転、億万長者に!!
華怜ちゃんは持ち前の美貌に加え、英才教育を受けて
県内随一の名門中高一貫お嬢様学校に通う、
成金お嬢様となったのだ!!
だだ、ボルシェ999とか、お父ちゃんの浪費が続いて、お金は……
今は……にゃー!!むしろ……
悠斗君のパパ、ママ……可哀そうに。。。
同じく、まのんに騙された同士として同情するだよ!
でも、まのんがお嫁さんに来ることが無くなって、よかったね。
まのんがお嫁さんなんて……地獄だぁ!! byキタのぽん
だから!これに関しては私は無罪だぁ!!!
当作品はフィクションです。




