第24話 悠斗。スキ♡.......ほんまかいな?
俺は武藤 悠斗。まのんの幼馴染で今は同居人。
俺はまのんのことが好きだ。
もちろん、LOVE♡の好き。
だが、まのんにとって俺は『幼馴染』という枠から出ることはない。
彼女がそう思っていることは、俺もとっくに気づいている。
そして、最近は後輩の香純ちゃんの猛アタックに
少し心が揺れ動いている……
だが、俺は諦めない!!
『きゃぁー!やっぱり、そうだったのねぇー!
やっぱり、まのんの旦那は悠斗君でええやん!!』byキタのぽん
出身の村でたった二人の子供だった俺とまのんは、
物心をついた頃から、ずっと一緒で兄妹のように育って、
俺にとってまのんは妹のような存在だった。
中三までは。
まのんはぶっとびキャラとか、ずぼらとか、ブスキャラとか、
いろいろ言われているが……
俺だけは知っている。まのんの本当の姿は、
『可愛い』
『もともとは細身でスタイル抜群!』
『誰に対しても心優しい女の子』
小3まで一緒に風呂に入り、同居してラッキースケベも含めて、
まのんのすべてを知っている俺。
俺しか知らない事実は一杯あるんだ!
メガネを外して、濡れ髪のまのんは女神様なんだ。
最近は『ブスいないの夢ちゃん』とか言われているが、
俺からしたら、『ドイツ語で時々、照れるアンナさん』
略して“ドイ照れ”の美少女アンナさんにそっくりなんだ♡
『悠斗君。視力検査に行った方がいいよ。』byキタのぽん
『だまれ。ぽんこつ!』by Who?
そして、元々はやせ型で出るところは出ている
スタイル抜群だったんだ。
『うん♪うん♪よく分かってるじゃん悠斗♡』byまのん
『でも、夜中にかつ丼をまのんに食べさせる悠斗君にも
体重増加の責任はあるけどね~』byキタのぽん
そして、ぶっ飛びキャラで本人はコミュ障とか言ってるけど、
本当は誰にでも優しくて、誰とでも親しくなれる女の子なんだ!
高齢化で村には一人暮らしのお年寄りが多くいたんだけど、
まのんは自発的に見守り活動をして、毎日のように訪れては
話し相手になっていたんだ。
『そうなのよ~話をするだけでさぁ♪
お菓子やジュースをくれるし、たまにお小遣いもね♡
休みの日なんか、三食+おやつ+昼寝付きでゲームをやり放題♡
それで、親や村長さんから褒められるし、やめられないっす♡』
『だから、モンペキャバクラでお爺ちゃんに人気があるんや!』
byキタのぽん
そして、中3の時に忘れられない事件が起きたんだ!!!
あの時、確かに俺はまのんから告白されたんだ!!
「悠斗。スキ♡」って……
『おい!悠斗!何を勘違いしてんだ!?』byまのん
『こら!まのん。おぬし何をやらかした!』byキタのぽん
その時、俺は動揺して返事が出来なかった。(後悔)
でもその時、まのんは俺にとって、妹から一人の女子に変わったんだ。
なのに今もなお、まのんにとって俺はただの幼馴染だ。何故だ!?
あの時、しっかりとまのんの思いを受け止めていれば……
悔やまれる。(涙)by悠斗
『だから、勘違いだってば……』byまのん
『まのん!何をしでかした!?』byキタのぽん
当作品はフィクションです。




