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第1話 だめだめまのん、神頼みで人生チート化計画!

あぁ~ポテチとコーラを片手に寝っ転がってアニメ見るの、

最高ぉ~♡♡♡


私は尼砥 真音(にと まのん) 十九歳。

明法大学・経済学部二年生。東京都杉並区在住。


小さい頃から勉強もスポーツも苦手で、何の取柄もなし。

趣味は家でゴロゴロしながらアニメ鑑賞、ゲーム、マンガ。


いつしか『ダメダメまのん』と呼ばれるようになったのよぉ!!


でもね!なぜか名門・明法大学に合格できたの!!

おほほほ、すごいでしょ!


合格発表の日は、親戚一同がお祭り騒ぎ♪

故郷の村では村内放送で全員集合、祝賀会まで開かれた♪


「どんだけ私をダメな子だと思ってたのよ(怒)」

……まあ、そうなんだけどね~

てへ♪


奇跡の理由は単純なの。

気まぐれで解いた問題集の内容が、

明法大学の試験でほぼ丸ごと出たのだ。


他の大学? もちろん全滅ぅ~♪

あの問題集、マジ神!!


「あー、大好きなアニメ『きゅんきゅん乙女』、やっぱ最高♡」

「おい!まのん!今日は風呂掃除当番だろ!またサボったな!」


「別に汚れてなかったし~」

「髪の毛だらけだぞ!まったく!先にシャワー使うからな!!」


「はいはい~」


ルームシェア中の悠斗。これがまあ、うるさい男でね……

彼の紹介はまた後で。


高校の先生たちは「神様のご加護だ!」と神社にお礼参りに行く始末。

あのねぇ、わたしだって少しは勉強したんだよ!


「おい!まのん!また、俺のシャンプー勝手に使っただろ!」


「まあまあ♪ コンディショナーも借りといたよ♪」


「ゴラァ!これ高いんだぞ!買って返せ!!」


「出世払いでね♡」

「出世するわけねぇだろ!」


大学に入ってからも、たまたま勉強したところが、

試験に出るという神運で見事に二年に進級。


そして私は、麗しき花の女子大生。

――ではなく、ほぼニートオタク女子大生♪


夢は、イケメンエリート男子と結婚して、

タワマンで三食昼寝付きのニート主婦になること♡


旦那は元気で出張中、私は趣味三昧。あぁ、素敵すぎる……。

私のニート生活にご入金、ありがとうございま~す♡


絶対に太らない大好きな九州醤油ポテチを食べながら、

一日中、アニメとゲーム、マンガに没頭できる生活を送るのだ!!


「お~い!まのん!」

「今度は、なんだよぉ~」


「悪い!俺の部屋からパンツ持ってきてくれ!」


「無理!今『きゅん乙女』いいところだから!

 そのまんまで出りゃいいじゃん!」


「じゃあ、まのん、その間はお前の部屋に戻れよな!」


「だから、今『きゅん乙女』見てんだから!別に見ないよ

 それに、小さい頃から見てるだろ!」


「たくー!」


でも、0カロリーポテチなんて無いし、お金も無いし、無理だ。。。

年齢=彼氏なし。。。出来る見込みも無し。。。


それに、大学生活はたった四年。。。

卒業したら、スポンサー(親)から仕送りが無くなるぅ~(泣)


村に着払い返品(まのん)はイヤじゃぁ!

娯楽の無いあの村には戻りたくない!!


あ~あ、無条件で私を永遠に養育してくれる人が現れないかなぁ~♡

こんな私じゃ無理かぁ。。。


年頃の女の子だけど、髪はボサボサ、ノーメイク、まんまるメガネ

近くの買い物なら、スウェットで十分♪


高1の時に、町に出てユニむらで買った3着の服を、

今でもローテーションで着て大学に通い、

その格好で青山、六本木も行けますでよ♪


宝くじ当たらんかな。。。


「おい!まのん!また俺のアイスを食っただろ!!返せ!!」

「ケチ!アイスくらい、いいじゃん!

 明日、買って返せばいいんでしょ!!」


「そう言って、買って来たことねぇーだろ!!」

(本当は、まのんの為に買ったアイスだけどねぇ~)by悠斗


でもね。こんなオタクな私でも大学では、ボッチじゃないのよ。

同じ村出身の幼馴染、オタク仲間の武藤 悠斗とずっと一緒なの。


イケメン、秀才、スポーツ万能、おまけにお金持ち。

なのにいつも一緒にいるのは、この『まのん様』!


悠斗推し女子からの嫉妬の視線♪ ざまぁみろ~♪

オタク女子を舐めんじゃないわよ! ふん!!


ただ……細かすぎるのが玉にキズ。

そう!さっきから口うるさいのが悠斗なの。


でね。実は『タワマンニート花嫁』の夢を叶えてくれるという神様がいるの。

名前は『願叶え神:キタのぽん』。ただし――ポンコツ。


『なぁ、まのん。主役たるわし(願叶え神)の出番はまだかいな?』

『しばらく、先だっちゅうの!!待ってろ!!』


さて、このぽんこつ神様が何をしでかすのか……。

物語は、ここから始まるの――。

当作品はフィクションです。

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