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第4話 義妹たちを迎えに行こう

そんなこんなで授業が終わり、帰るだけの俺に伸二が声を掛けてきた。


「おーーい。圭太!!一緒にゲーセン行かねえか?」

「スマン!!今日からは一緒に遊べねえわ」

「何でだよ!!俺のことが嫌いかぁ?」

「腐女子が歓喜するような発言するな」

「⁇」


こいつ分かってねえな。今の発言はマジでアウトだぞ。

俺たちが所属しているクラスに腐女子は・・・いたな1人。

伸二の発言でビクッてなっていたからな。ネタになりそうで怖いんだよな。マシなのはネタにしていいのか聞いてくるだけいい方なんだろう。世の中には勝手に本を出せれた経験があるやつもいるからな(哀)。


「で、実際どうしてなんだ?」

「妹のお迎えだな」

「・・・妹だと?お前入学式の後の自己紹介で1人っ子って言ってなかったか?」

「つい最近父さんが再婚してな。妹ができたんだよ」

「何歳だ?」

「4歳だ」


そして、今日から新しい保育園に通っていることと、新しい母さんを楽させるために妹たちの送り迎えを俺がすることになったことを伝えた。


「なるほど・・・そういうことか?」

「だから、一時は放課後は遊ぶことは出来ないな」

「マジで無理なんだな」

「最初は俺がずっとやるけど、5月の後半ぐらいからは母さんと交代でやることになるからそこまでは無理だな」

「マジか~~~。それならしゃあないな」

「じゃあな伸二」

「お迎えしっかりな」


ということで伸二と別れた俺は、すぐに保育園へと向かうのだった。


義妹たちが通うことになる保育園は家と俺が通っている高校のちょうど中間あたりにある。だから歩いて10分で着くのだ。


正直心配はしている。今日から新しい保育園に転園しているから、ちゃんと友達ができているのか心配なんだ。父さんと一緒に心配して、優里さん・・・母さんは心配しすぎですよと注意されたからな。


そんなこんなで歩くこと10分、保育園に到着した俺は保育園の先生に話を通してもらい、妹たちを待った。


待つこと1分。俺に向かって1つの弾丸が飛び出してきた。


「にぃに!!!」

「グフッ!?・・・真菜か」

「そうだよ!!」


飛び出したのはやっぱり真菜だった。俺の腹に抱き着いて来たから危うく吐きそうになったがここは我慢。


「まな。だめだよとびだしたら」

「にぃににだきついたらだめなの。ゆき」

「おにいちゃんがいたがっていたから」


その後、ゆっくり歩きながら真菜を注意している幸を見ながら、ちゃんとお姉ちゃんをしているなと感心した。


「おにいちゃん。だいじょうぶ?」

「ありがとな幸。心配してくれて、俺は大丈夫だよ」

「あっ!!・・エヘヘ」


心配してくれた幸の頭をなでると真菜も「わたしも!!」と言うから両手で妹たちの頭をなでながら、先生に様子を聞いた。


「2人はお利巧でしたか?」

「えぇ。今日から新しい保育園になると聞いて、すごい心配しながら見ていましたが、問題なく過ごしていましたよ」


と先生からお褒めの言葉を貰った幸と真菜は嬉しそうだった。


こうして、3人横に手を繋ぎながら家に帰るのだった。





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