永遠の命への挑戦?
リハビリとしての作品です。言葉遣いや表現について気になるところがあればご意見をお願いします。
でも・・・温かい目で読んでいただければありがたいです。
まさに空想(で書いてる)科学(っぽい)小説です。
誤字脱字の指摘、感想などお待ちしております。
要は開祖のクローンをつくり、実質的に代替わりをするが、神の御業で若返ったことにする。
(これが継続した場合、開祖が永遠の寿命を持ってしまう形となるが、問題となるのは俺の寿命が尽きた後だろう)
さらに、開祖の遺伝情報を持った男性をつくる。その男性がどのような扱いを受けるかは依頼に関係しない。
これが依頼したいことらしい。公式には成功していない技術だ。倫理上も現在の日本では許されていない。だからこそ、俺への依頼だろう。確かに白紙の小切手を切るわけだ・・・。
俺としても研究者としての(狂気の)血が騒ぐ。これまでの成果を積み上げて何としても成功させてみせよう。決して白紙の小切手に魅了された訳ではない(はずだ)。
生まれてくる男性の父親と母親が同一人物だということになるが、この男性が教団の外に存在を知られることはないし、問題にならないだろう。仮にも開祖の遺伝子を持つ教団唯一の男性だ。かなりの好待遇が推測される。
「わかりました。この依頼、全力で取り組ませていただきます」
緊張していたのか、女性がホッとした表情になる。
(もし、断っていたらどうなっていたのか?果たして本当に依頼したのは俺が初めてなのか?)
そういえば、ここ数年間でIPS細胞の有名研究者が何名か失踪していたが、きっと無関係だろう・・・
「ただし、かなり難しい仕事となります。場合によっては数年、いや十年かかるかもしれません」
「もちろん承知しております。その間の研究費、生活費等全て面倒見させていただきます。ただし、スメラギノミコト様のご存命中に成果をお願いいたします」
この教団は社会的に成功している起業家などから生活保護を受けている人まで幅広い女性で構成されているらしい。しかも教義のためなら財産など二の次とのこと。しかし、決して教団が強制的に献金を募ることなどなく、あくまでも善意で運営されている。それでも組織が全世界に広がっているので、財産は莫大なものとなるようだ。まさにちりも積もればなんとやら。
しばらくはこの研究一本でやっていけそうだ。
お読みいただきありがとうございました。