74/74
ナンバーツーは伊達ではない?
本当に短くてすいません。
今後少し更新頻度が落ちるかもしれません。
勿論、俺も失敗するつもりはないが、五条院の冷酷さを甘く見ていたかもしれない……。
世界規模の教団の実質的トップともなれば、様々な修羅場をくぐってきたことだろう。
これまでの温和な態度ですっかり忘れていた。
数年ごとにコロコロ変わるような国の指導者にこの力を知らせるわけにはいかないから、この選択しかなかった。
まずはミコ様(♂)から採血をしてiPS細胞を作り、それから手順を踏んでSP器官を作る。
それを移植するだけの話だ……。
幸い、ミコ様は髪が長いので移植の際に切開部の周りを剃ってもバレにくいだろう。
「五条院さん、私は準備に取り掛かります。
用意ができたら改めて連絡するのでミコ様の案内をおねがいします」
サイは投げられたのだ。
全力で移植を成功させるしかない。
お読みいただきありがとうございました。
誤字・脱字の指摘、感想は大歓迎です。




